リツエアクベバ

satomies’s diary

火曜から金曜までに読んだ本

月曜から金曜までの娘の一週間の実習。ランチタイムのピークを避けての午後の二時間。実習先には保護者送迎で、実習中は本当はかーちゃんは席をはずすことになっていたんですが。
(これは娘にとって厳しい経験になるな)と判断して、お店の方に許可取って店の片隅に陣取らせていただきました。働いている人の視界から死角になる場所。娘にとっては(始終見られているわけではないし、自分の視界には入らないけれど。でもかーちゃんはずっとあそこにいるんだ)と認識できる位置。
で、まあある意味「気配を消す」ためにもと思って読みたい本を持ち込んだ。美味しいコーヒーをいただきながらの読書という時間でもあったわけで。ここで火曜から金曜まで読んだ本、四冊。

yomyom/新潮社 「乃南アサ『毛糸玉を買って』」

2月3日更新分に出した小説誌、読み残していた分を読破。「毛糸玉を買って」はその中の一編。
手芸屋で毛糸玉を選ぶ「女の子」とその連れの「女の子」の二人、という「女の子二人の会話の風景」から始まるお話。ぼーっとした女の子としっかりものの女の子という感じから始まるけれど、この二人は実はそういった「女の子」ではなく、刑務所で知り合って仲良くなった前科持ちの女性二人。なんとか自立の道を探そうと必死に生きている。
しっかりものといった感じの女性の方は、夫の暴力から子どもと自分の身を守るために夫を殺した罪を背負う女性。主人公となる女性の罪に関しては具体的には出てこない。
日常の中で過去に脅えながらも生きよう生きようとしている姿が心に残る。そしてそういった状況を大げさな事件展開ではなく、日常の路線の中で描いていく記述が印象的だった。こうした人々のささやかな日常というものの存在についてもしばし考えたりもした。

「障がいのある子を守る」防災&防犯プロジェクト

出版社から学校に資料が来ていた書籍。資料が来てから買おう買おうと言っていて、年度末になってきて慌てて購入した本。書籍として出版されたことが素晴らしいとしか言えない一冊。特別支援学校のPTAはみんな買った方がいいぜーとか思う本。なんのかんの言うより出版社の紹介ページをリンク。
ジアース教育新社による紹介ページ

アルジャーノンに花束を

水曜日、朝から午前いっぱいとばたばたと多忙。娘の学校の片隅で立ったままパンかじって昼飯。娘を引き取り実習に連れて行くときに、PTA貸出図書本棚から大慌てで取り出して借りていったもの。まだ読んでいなかった「大物」。これについてはやたらに長くなりそうなので別エントリで。

わかりやすさの本質 (生活人新書)

アマゾンでDVD購入のついでに、読みたかった野沢和弘氏の著書を二点選んで購入したうちの一冊。知的障害者が新聞記者と共に作る知的障害者のための新聞「ステージ」。著者がこの新聞に関わったことで見えていくものに対して語るもの。↓のリンクから立ち読み可能。
生活人新書 詳細紹介(バックナンバー5)2006年1月のラインナップ
「ステージ」は以前一時期定期購読していて。知的障害者がスタッフとして関わる新聞ということが興味のスタートだったのだけれど。そんな生半可な興味が吹っ飛ぶほど「わかりやすく時事ニュースの要点が理解できる新聞」だった。なのでその作成話に興味があったのが購入の理由。
で、この書籍。予想通りというか予想以上におもしろかったのだけれど。この書籍から衝撃の事実を知って驚愕。このことについてもまた長くなりそうなので別エントリで。