リツエアクベバ

satomies’s diary

実習、終わったぜ

今日の夕刻、娘と帰宅すると息子すでに帰宅。月曜から学年末試験。部活も休みで早めの帰宅でもそもそとお勉強。その傍らで。なんかさ、娘がひっきりなしになんか言ってるんだ、なんだかんだとすげーハイテンションで。
「ゴメンね、ちぃちゃんうるさくて。実習終わってほっとしてんのよ多分。なんだかんだ言ってかなり緊張してたと思うんだ」。
今日は実習最終日。娘が働く様子をカメラにおさめてきたのを息子に見せる。「わあ、まともにお店なんだねえ、働いてたんだねえ」、「そうなのよ」。
「今日はさ、指示が特に必要無かったんだよ。月曜からこの四日間で指示されたことを、そしてこの四日間で見ていたことを状況に応じて自分で仕事として自主的に次々やってたんだよ。洗い物が出れば、布巾で皿を拭いていく。フォークやナイフやスプーンを丁寧に拭いて指定されたところにしまっていく。喫煙コーナーのテーブルに灰皿が置いていないところがあれば、すすっと灰皿をセッティングしに行く。でもってさ〜、お客んとこにコーヒーを持っていくときに、『こーひー、どうぞー』とか言いながらテーブルに丁寧に置いて、お客さんに『ありがとう』とか言われてニコニコしてやんの」。
今日、実習中に担任が来て、そうした様子を眺めながら「四日間でよく積み上げましたねえ。2時間5日間って、短時間のようで、やっぱり日数を重ねるということは大きいんですね」と。
「さっきね、高三の先生がいらしたんですよ」と担任の先生にご報告。「え? 聞いてないわ。高三の実習先に挨拶をしに外出したついでに寄ったのかしら、ちぃちゃんがここに実習来てるの知ってるはずだから」というお返事で。
「コーヒー、持っていってましたよ。それとお帰りになるときに下げに行ったの見てらっしゃいましたよ。両方スムーズにやってたからね、それだけ見てたらあの先生、娘がこの数日ばんばん言われまくった修羅場を想像できてないんじゃないですか」と言うと、担任の先生がうふふと笑う。それから「修羅場だったわよねえ、ちぃちゃんにしてみれば。よく越えたよねえ」と目を細める。
昨日の実習後、進路専任の先生と担任の先生とお店の責任者の方とそして娘とわたしとで反省会があった。「キツい指導もあったでしょう?」と聞かれて、「いえ、そうしたことも含めて本当にいい経験をさせていただきました」と頭を下げる。
「ほら」「そうじゃないでしょ」「何やってるの」なんてこともあったのだけれど。知的障害をもつ店員さんのフォローが素晴らしかったのも大きかった。娘が二度三度と叱られないように、すっと教えて叱責を未然に防ぐシーンは何度もあった。「実習生の存在は、あの子たちにとっても大きいんですよ」と言われてなるほどなあとも思う。
今日、最後の実習を終えて。ありがとうございましたと頭を下げて。そうしたら。はい、と、色紙が渡された。お店の方々のメッセージの寄せ書き。そして、ここで働く方達が折ってくれた折り紙が娘にプレゼントだよと手渡された。まいりましたよ、涙出そうで困った。あああ、わたし、緊張してたんだなあと思った。ちぃちゃん、ちぃちゃん、春休みになったらここにお昼ご飯を食べに来ようね。
ってなことで、初めての実習、なんとか無事に終了。予想以上に本人に大きな経験になったんじゃないかと思う。「よくがんばりました!」と言うと、バカでかい声で「あい!」と答えて満面の笑顔。おお、かーちゃんは感無量だぜ。
終わった、終わった。さて次は高三だ〜。