リツエアクベバ

satomies’s diary

おかえり、ちぃちゃん

娘、三泊四日の修学旅行から帰る。
学校にお迎え。わはは、すげーかわいいでやんの。いや三泊四日分の着替えを詰め込むのに少しでも荷物を軽くしようと、ボトムに工夫なんぞしまして。スパッツ付きのスカートなんぞを入れたんだけどこれがやたらにかわいいでやんの。きゃー。
ぞろぞろと帰還のご一行様。なんせ学年の先生に加配の人員配置で、日常より大人の数が多い。ほぼマンツー態勢。
先生がべったりと付く生徒がいる中で、娘は一人行動が多いんだけれど。ふと「解散式」を待つ姿を見ると。先日背後からぶっ飛ばされた男の子の隣に自分からちょこん。でっかい体の男の子を見上げるようににこにこしてるわ、この子。ほう、乗り越えたんだなとか思う。当の男の子はのそっと状態で、突発的に動くモードは見えない状態。(そのあたりの状況の察知をうまくつかんだのかな)とか思う。
引率に加配された管理職の先生に「おかえりなさい!」と声をかける。「淋しくて寝られなかったんじゃないの?」と、半ばからかうような調子で言ってくる。「うん、淋しかったんだけど、でもね」と、「その淋しさというか、考えることは小学校とか中学の頃の感覚とはちょっと違う。『児』が『者』に変わっていく時期になっていこうとしてて、人に託すってことを現実的にまた考えた」と返すと、からかうような表情がふと、しんとした表情に変わり、先生はまっすぐにわたしの顔を見る。(いひひ、この感覚、考えることを予習してたから一言返しでなんとなくニュアンスまとめて言えたかな)とか思う。
女性担任二名から立ち話で簡単な報告。「女子高生の修学旅行みたいでしたよ〜」。女の子4名が2名ずつ分かれて女性担任2名と4人部屋だったんだそうだけれど。仲良しの女の子と担任の仕草のマネをしてふざけてたり、夜は「寝なさい」って言っても、布団で女の子二人でいつまでもクスクスきゃっきゃが終わらずに手こずらされたと。寝かすのに手こずったけれど、その様子がなんとも「女子高生の修学旅行みたい」で微笑ましかったんだとか。楽しい旅行でよかったねえ、ちぃちゃん。
「なんでもきちんと一人でこなして、お母様がきっちり躾てらしたことがよくわかりました」と丁寧に言われる。いやいや、多分、がっちりマンツー態勢の中、ええかっこしたがったんじゃないかと。「髪を洗ってやると『ああ気持ちいい』と言われてほのぼのしました」とのこと。おやわたしはそんなこと言われたこと一度も無いぞ、と、ちょっとジェラシー。
帰路、夕食のお買い物。「おかえり〜」になんかわたし自身がウキウキしちまって、ステーキ肉なんぞを買っちまう。お高いビールなんぞも買っちまって、誰のための夕食だい、みたい。
娘にアンタの弟にシャーペン一本買ってきてくれと言ってあって。わかってんだかわかってないんだか、なので、先生にも頼んでおく。あとはお仏壇に入っちまったおばあちゃんにお供えするお菓子と。
家に着いて。「おばあちゃんとこお菓子届けておいで」と言うと、「ハイ!」と返事をして小さいリュックをしょったまま、実家の方向に駆けていく。あらわかってんじゃん、とか思う。
家に入ると弟んとこにまっすぐ行って小さな包みを渡す。息子はなんか、思ってもいなかったプレゼントがやってきたみたいな感じで大事そうに受け取って「見せて」と言っても見せてくれない。
ウキウキと肉を焼いていると、ちょいと複雑そうな顔で息子がわたしの顔を見る。おやまだヤキモチ妬く年だったかとふと思う。コイツが夏の部活の合宿で三泊四日留守にした後の夕食は、そういやステーキなんて買ってない。来年のこの子の修学旅行の帰宅の日はウキウキしてやんなきゃなあとか思う。