リツエアクベバ

satomies’s diary

4月14日

父の命日なので、実家に行く。

途中、父の郷里に住む従姉からLINEがくる。なかなか行けない墓のことなど、いつもたくさんお世話になっている。

今日は命日で行くと聞いたとかなんとか。そうなんです、移動するのでコロナ怖いですとかなんとか。

そうしたらさ、「大丈夫よ」と。「あなたは大丈夫」と。「愛と感謝の心が強い人は免疫力が高いから」「だからコロナにはかからない」。なんだ?それは。
この人は、わたしの感染歴を知らない。

実家に着き、父の仏壇で線香をあげながら。「あなたの姪御さんに、なんか言われたわ、わたし」と。

愛と感謝の心の薄い感染者です、こんにちは。しかも、重症化しました。
バチでも当たったんですかね。ってことですわね。あの「いいこと言った感」が、ものすごくイヤ。安全圏から見下ろしてる感がイヤ。わからない鈍感さがイヤ。

しょうがないの、わかってる。そんなもんよ、わかってる。
でも、わたしはくやしい。

で、「くやしい」というひとことを出したら止まらなくなった。「くやしい、くやしい」とひとしきり叫んでから、昼間っからビール飲んだぜ。

それから母にそのLINEを読んで聞かせた。わたしは、「それは逆に感染したひとを傷つける」と伝えながら、「わたしを思って言ってくださったのはよくわかっています。余計なことを言ってごめんなさい」と〆た。言うだけは言っちゃった。でもって、謝って誤魔化して逃げる「大人」。わたしはわたしで充分ズルい。

父が死んだのは2013年。あと数年で十三回忌の年がくる。それをどうするかとか、いろいろ。あと、姉とSkypeで話す。

帰路、ふと思い立って花を買う。4月14日、わたしの病状が回復に向かう方を向き始めた日。去年のわたしに「おめでとう」。

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