リツエアクベバ

satomies’s diary

外食

母と電話で話す。

「4月14日の父の命日に行く。鮭を買っておいてね」

新潟育ちの両親は、魚の味にうるさい。特に鮭。実際、新潟の鮭は美味い。やたらに塩分が強い「シャケ」ではなく、脂ののったしっかりとしたものを厚切りで焼いていただく。

実家の近くに、美味い魚屋がある。そこの鮭が美味い。うちの親の味査定に合格する。

「鮭を買っておいてね」

これは、そこの鮭が食べたいともう一つの意味がある。外食NOだ。母は、コロナ禍でも友達と街にランチに行き続ける。怒られるから姉にはナイショで。
いや、もう、それはいい。でも、わたしは東京で外食など絶対イヤ。

しかし「鮭を買っておいてね」が通じなかった。持たせてくれるらしい。

もう、ちゃんと言った。わたしは。横浜から東京という場所に行き、東京という場所で、他人が口をあけて食べたり喋ったりしている場所で、食べたり喋ったりするのは絶対イヤ!

でもさ、命日だから。と、寿司を買ってきて家で食べることになりました。わたしが作ってもっていってもいいのだが、そういうことでもないらしい。