リツエアクベバ

satomies’s diary

母のiPad

先週の火曜日、(これはたぶんコロナ)と思って動き始めたタイミングで、母から電話があった。iPadの不調。

「わーわー言わないで」「ひとつずつ聞くから」

とにかく困った時に順不同にわーわー言うので整理が必要。「老いの予習のひとつ」として考察できるのは、たぶん聴力が落ちていることと関係するのではないかと思う。
曖昧な聴力で暮らすことに慣れてくると、自分が話すことのフィードバックの重要性がどんどん欠け落ちていくのだろう。

わーわーは、とにかくやたらにYouTubeを見ていたらしい。そしてエラーが出たと。なんとかをタップしろとかなんとか。タップってなに?どこ?YouTubeをずっと見てたらマズいのか?

いや待て。とにかく、何がどう不具合なのか。YouTubeがトラブったのはわかった。Googleは開くのか?メールはどうなのか?

結局、インターネット接続が落ちているらしい。少し前に同様のことがあり、行って再起動して解決した。母は、いつまで経っても再起動を覚えない。70代の後半からiPadを使い始めて、91の今現在で再起動ができなければそれはもう覚えないという認識でわたしがいく。

いつもならば。近日中に行って再起動をして解決して、母としゃべって帰る。それだけのことなのだが。わたしはコロナだ。
5日間がどうのとはいうが、10日は置かなければ90代の人間とは会えないよなと思う。

うん、わかった。と、母に言う。たぶんたいしたこともない。ただ、わたしは行かれない。ちょっと待ってて、かけ直すから。

そこでわたしは、母の住む家の近くの「スマホ修理店」に電話をかける。いつかそうしようと思ってたこと、今回はそれだな。

すみません、お願いがあるのですが。
わたしの母が90代でiPadを使っています。
ちょっとしたトラブルや不具合は、いつも横浜からそちらにわたしが行って解決しています。
なのですが、今回、どうしてもわたしが行ってやれない事情ができまして。
90代の婆さんがiPadを持って「助けて」と言ってそちらを訪ねてくるのを、どうか助けてやってはもらえませんか。
話を聞くと、たぶん再起動一発でいけるようにも思うのです。

先方は快く、「どうぞお越しください」と。
「来店されましたら、その不具合の結果をご連絡しますね」と言ってくださった。非常にありがたい。

母には、あそこの何屋さんの隣にこれこれこういう店がある。そこにiPadを持っていって「助けて」と言うように。話は通してある。
丁重にお礼をしてください、と話す。

翌日、無事に解決していただいた。何をどう さわってそうなったのか、機内モードになっていたそうだ、ウケる。
料金は発生しないので、あとで菓子折りをお礼に持って行ったとのこと。
わたしには「いつでもいらっしゃってくださいとお伝えください」と連絡がきた。

あ、り、が、てー! 次に実家行く時はわたしもご挨拶に行ってきます。

ちなみにやたら見ていたというYouTube。先方に履歴見られるの、ちょい恥ずかしいなとは思っていた。母はジャニオタ。
しかし今回見まくっていたのは、石丸伸二だそうです。うふふ。