母からヘルプ。「大変大変、メールが送れない。SoftBankのパスワードがどうのとか言われてしまう」。iPadの使用についてのやつ。
ああ。と思う。もう何べんもやってることで。基本、理解が追いついていないし、追いつく気はないんだなと思う。
「iPad出して。メールアプリを開いてね。一番上の左のところにある矢印が付いた文字を押してね。そうしたらメールボックスってところに戻るから。そこからGメールのところを開いてね。そこでいつも使ってる状態に戻ると思うよ」。
母は元々SoftBankと契約してiPadを使っていた。その契約をやめて、イオンモバイルのSIMを入れた。メールアプリからSoftBankのメールを外してもいいのだが、そうするとSoftBankで送受信していた「過去」が全て消えてしまう。だから設定をそのまま残してある。
通常はGメールを使っている。しかしちょっとした拍子にSoftBankのメールボックスに入り込むらしく、そこでSoftBankのパスワードを聞かれて立ち往生する。なぜそうなるのかわからなくて戻り方がわからなくなるらしい。解決したらそこに行ったことを忘れるらしい。まあもう、SoftBankのメールも消えてしまってもいいかとも思うが。置いといてもいいとも思う。
母が凹む。何度も聞いていることなのかと、やっと気づくから。年をとったからか、自分は年寄りだからか、と凹む。
「だいじょうぶ」と、母に言う。「おねえちゃんも何度もそれ、やってるから」。
姉が日本に来ているときに、母のiPadを使ったりする。SoftBankのメールにAppleからの受信が残っている。わたしが横浜から東京の母のApple IDにアクセスしたときに、Appleから「アクセスあったけど、大丈夫?」的なやつ。それを見て姉が驚く。驚いてわたしに連絡してくる。
「Appleから不正なアクセスされてるってメールが来てる!大変、大変!」
いや日付見て、そのメールの受信はずっと前だから。アドレス見て、それSoftBankだから。これ、3回くらいはやってると思う。
なんだ、自分の娘も同列か。と、母が安心する。この流れもいつも同じ。別に母がボケてるわけじゃない。興味のないことを覚える気がないだけの話。