リツエアクベバ

satomies’s diary

おじさん

陽が短くなると、娘を迎えに行く。通所の帰りの道が暗くなるから。

この季節になると、いつもすれ違う男性がいる。向こうから来る、わたしが向こうに行く。すれ違う。だいたい同じ時刻になる。仕事帰りなんだろう。一般的な勤め人としては少し時刻が早い。

年齢は同じくらいなのか、向こうが少し若いのか。もうよくわからん、そんなくらい。
背が高い、すらっとしていて姿勢がきれいだ。ああ、イケオジになるのか?あれは。
カジュアルなパンツを履き、カジュアルなシャツを着て、しっかりとジャケットを着こなす。

とにかく、いつも、きっちりとすれ違う。誰も歩いていないような住宅街の道を、あっちからきてこっちから行って、すれ違う。こうなってくるともうほんと、道のおなじみになってくる。違う季節に家の前で見かけた。要するにあのおじさんは、完全にうちの前が通り道なんだな。すれ違うはずだ。

この、きっちりと確実にすれ違うひとに、ねえどうするものなの?と思う。わたしはおばちゃんなので、もう至近距離の知らん顔は無理。

わたしが出したファイルアンサーは、目を合わさずに、そちらを見ずに、すれ違う瞬間にほんの小さく会釈をする。おじさんは、何も見えていないかのように黙々とすれちがう。まあ、これでよいと思う。お互いがお互いで選ぶやり方を進むって感じ。そんな季節が始まったわ。