リツエアクベバ

satomies’s diary

今日は病院

ずいぶん前から出てはいたのだが、最近ひどくなってきた。と、義妹が舅の湿疹について話す。これが土曜日のことで。
では皮膚科だな、と。駅の近くの皮膚科を調べて義妹と夫で連れて行った。
たいした時間もたたないままに帰ってきた。とても混んでいて2時間待ち必至な状況だから今日は早めに受付を切り上げたと。だから受付時間内に行ったのだけれど、丁重に門前払いをくったということに。

あのさ。
わたしは自己中でわがままでいやなやつなんだろうと思うのだが。
93の。歩行もよろよろで視力もかなり弱っている舅に付き添い二人でいって、受診無理だから今日はおかえりって。こう90代の人間がされることか、と思った。
そんなにほいほいほいほい出ていけるわけではないんだよ、と。
特別扱いしろとは言わないが。ふつうに体力ある人と同じような対応かと。
ああ、ずいぶん前にNHKの道徳番組でやっていた。交差点の信号の青の時間。普通の人は普通に渡れる時間だけれど、年寄りが渡りきる時間ではない交差点。
この「青の時間」をなんびとにも平等というのはそういうものだと言えるのか言えないのかという問い。あれと似たようなものだと思う。

夫一族はみな温和なので、しょうがないしょうがないと言う。
ああ。わたしが舅が出る前に、クリニックに電話して状況を聞けばよかったのか、と後悔する。
受付してもらっても、2時間待ち必至なら仕方ない。でも、ただ帰すだけじゃない何かとかないものか。

子どもたちが小さい時。小児科もいつもずいぶんと混んでいた。冬の風邪の時期はなおさらだった。
いかにもいかにも苦しそうな幼児を連れた人がいて、本当に気の毒だったことがあって。受付の人にあの子はなんとかならないものかと言ったら「ではあなたと順番を交換してください」と。
それであの日、すでに1時間くらい待っていたうちの子たちは、さらに1時間くらい待つことになった。まあ再診で待てる体力はあったしね。
うちの子たちは、おかあさんが譲れないもののためにやたらに待たされることにはなった。でもそういう母親の子になったのだから、それはもう仕方がない。
「患者さんの状態によって順番が前後することがあります」って受付に書いてあるところはある。わたしはそれは当然だと思う。病院なんだから。

さて。
土曜日にそんなこんなで受診出来なかった。月曜日は別のクリニックの受診があった。そこで皮膚科受診のチャレンジは火曜になった。
車で行ける、家からタクシーでも行ける、総合病院の皮膚科に行くことにした。
足元が危うい。余裕持って車の乗り降りができる環境をと考えると、大きな病院の方が良かろうということになった。
事前に電話で状況を聞いた。皮膚科は再診は予約制。初診の場合予約者の合間に受診なので待ち時間は長くなるとのこと。
そこそこ覚悟して、義妹と二人で舅を連れて行った。

2時間は待つことになりそうだ。と、皮膚科の看護師さんが申し訳なさそうにわたしたちに言う。仕方ない仕方ないよね、と、なんとか言える程度には、待合室は居心地がよかった。
その上で、特別な対応をしてくれた。初診にまだ入ってないが、ご高齢で負担大を考慮。初診にまだ入ってないが特別な対応として明日の診療時間に予約を確保。明日の約束ということで今日は帰ることに。通常はできないやり方だが、高齢ということで配慮して提案いただいた。ありがたく甘えさせていただくことにした。

外は灼熱だ。ただでさえ体力は奪われる。そんな中、特別だよと提案いただくのは本当にありがたかった。

帰路、義妹と話す。
3月4月5月と、舅の入院もあったが義妹を連れての病院回りもあった。いろんな病院いろんな医師に会ったが、結局は出会いたいのは人間性だった。
今日は看護師さんも受付の方も、その連携も非常にありがたかった。

明日も暑い。
義妹は舅をタクシーで連れて行く。パートを終えたらわたしが車で迎えに行く。