リツエアクベバ

satomies’s diary

ぜっんぜん、無い

「悩み、無いですねえ」
「ぜっんぜん、無い」
わたしこのCM、大好きなんですよね。なんつーか、こうやって生きていきたい。

わりと無駄にテンション高い時がちょこちょこあるので、このセリフはよく言われたことはあるんですよね。「悩み、なさそうね」「悩みなんて全然無いんじゃない?」。それに対して(うるせーよ)(あるよ、悩みくらい)(アンタにわざわざ説明するほどアンタと親しくねーよ)とか思ったことはありますよ。そりゃ若かったからだとも思う。
あと、この「オマエ、悩み、ねーだろ」ってセリフを年配女性という類の方々はなんでああもチクっと意地悪っぽく言えるんでしょうね。このCMは年下から年上に言うシーンになっているのだけれど、言い方によっちゃ、あと言われた方のリアクションによっちゃ、かなり嫌味な掛け合いにもなりますよね。
いや、日常生活にこのセリフを聞く場合、イヤミを感じるシーンの方が多いよなあとは思うんだけど。だいたいこのCMにしたってレジャーでうまいもん食おうぜって、そこで準備万端整えてさあ食おうぜわお!って時に、うまいもんに対してのテンション上がって何が悪いってとこだよねえ。悩みがどーたらって引いてんじゃねーよってシチュエーションにもなりかねないじゃない。しかしこのCMがすっかーんとしてるのは、山口智子のあの底抜けの笑顔だと思う。
数年前だったか、わたしが「悩みなんて全然無いんでしょ」って言われた時、側に母がいたんだけれど。「悩みなんて全然無いんでしょ」「ははは、無いですねえ。わはははは」みたいな会話で。その人が帰ってから母がわたしに「ねえ」と言った。わたしは「あはは。アレ?さっきの?」と聞いたら怪訝そうな顔でうなづく。
なんかさあ、もう慣れちゃったの。アレ、言う人言うよねえ。なんなんだよとか思うよ、マジで。さっきのは自分より年下の人からだったけど、年上から言われる時は感じ悪いよ〜。笑顔で言ってくるけどこっちリアクション凍ったこともけっこうあるよ。
でもさ、もうどうでもいいとか思って。アレ言われるってことはとにかく楽しそうとかしあわせそうとかって、そういうことでしょ。単純に言ってくる人もいるけど、「その『風船』に針ぶち込んだろか」って人もいると思う。だいたいさ、悩みなんてかけらもないって人間、いるわけないじゃん。あってもたまたまそれが頭によぎらないとか、そう大きな問題にはなってないとか、そういうことでしょう。「バカそうね」って意味で使ってくる人もいると思うけど、そんなこと本気で誰かに思ってるとしたら、そっちの方がよっぽどアホっぽくないか? 同じアホなら楽しそうな方がいいなあ、わたしは。
というのがわたしのホンネ。いや、でも、このCMホントいいねえ。こうやって生きていきたいなあ。今日の夕飯は何食うかなあ。