リツエアクベバ

satomies’s diary

エスカレーター2

 クロックスというサンダルのエスカレーター事故の報道をテレビで見ていて。ふうんと思っていたときに、はてなでこの話題の報道がブックマークされているのを見たわけです。それが昨日のエントリにつながった。
 このテレビ報道。ヤだな、と思ったのは。サンダルで事故に遭った子どもの親のインタビューを紹介して、そしてこのサンダルがどうのってことを取り上げて。そして最後に母親の涙ながらの映像を持ってきた「わたしが悪かったんです、ちゃんと見ていてやればよかったんです」。撮った映像をそういう使い方で使うか…、と、ちょっとヤだった。そうやってもってくるなら、なぜ子どもを一人で乗せるような状況になりやすくなってるのか、と。そう思った。あの映像の使い方はあの母親に気の毒で、そういう意味でこの映像の涙はわたしにはすごく痛かった。
 で、このエスカレーターの件。あらこの件もはてな話題になってたんですね。

そろそろエスカレーターの歩行について考えてみよう/煩悩是道場

 わあすごいこのエントリ。資料どっさり。そうそうそうそう、「お子さまは中央に」ってあるよね。これちゃんと確認したかったんだなあ、と。片側歩行はこの「お子さまは中央に」ができなくなる。
 いろいろな場所を調べられているのですが。片側歩行について考えるには「いつから」がキーになっているように思うので、生活経験で思い出すことをちょろっと。
 地下鉄都営新宿線。これが開通されたとき、私鉄の京王線に乗り入れされるということで、京王線に加えて京王新線というものが先に開通した。’70年代の中頃だったと思う。京王新線の駅は京王線とは別に作られる、それは既存の京王線新宿駅のホームからは都営新宿線につながっていく線路が造れない位置や構造だったからではないかと。それで京王新線の新しい駅は地下の深いところに作られたわけです。
 地下のやたらに深いところに電車が着く。そこから上に上がっていかなきゃいわゆる普通の「新宿」にはたどりつかないし、JRにも乗り換えられない。ここを階段にすればやたらに長くなる。そこでエスカレーターの登場です。長い階段に必要な踊り場を作ることなく、まっすぐ上に上っていく経路が造れる。
 この京王新線エスカレーター。わたしの最初の感想は「なげっ!」でした。この’70年代中頃当時、長いエスカレーターを上る人は誰もいませんでした。なのでもちろん片側歩行なんぞという習慣も無し。
 同様の理由だろうと思いますが、新しく作られていく地下鉄の駅は、同じように既存の駅の下にできていく、ということが増えていったと思います。地下の深いとこにあるホームから出口まで、また乗り換えるための場所までに向かっていく、やたらに長いエスカレーターが出てくるようになった。わたしの最初の感想は「こわっ!」でした。記憶をたどると’80年代の前半頃は、やっぱりここを歩く人なんぞ、見たこともなかった。
 駅に長いエスカレーターが増えて、人は長いエスカレーターに慣れたのだろうと思う。通勤時間帯に乗り換えのために、ここを急げる場所として選んだ人が出始めたのだろうと思う。
 ただ。急ぐためにエスカレーターを歩行できる人とそれができない人というのがいるわけで。その、それができない人は、たいがいは通勤時間帯のラッシュはできれば避けようとすると思う。でもそうじゃないとこまで「片側を歩行したい人」に道を譲らなくてもいいんじゃないか、とわたしは思う。
 だから片側歩行が一般的になってきていても、通勤時間帯の駅のエスカレーターなんて場所じゃないとこでは(っつ〜かそんな時間帯にそんなとこに小さい子二人連れは自殺行為的で行かなかったし)、わたしは子どもは「手をつないで中央に」乗せてました。上ってきてそこで止まってしまう人は、(まあ仕方ないな)という感じで止まる人と(ちぃっ)という感じで止まる人がいて、後者の人のために道を譲ればいい。そのために場合によっては上段を一段空けて乗ったりもしてました。二人ガキ連れが主だったので、一人は手をつなぎ、そして一人は端より中央乗せ、という感じでしたね。子どもをぴったり端にってのは危ない、って意識あったし。靴だのサンダルだの巻き込まれだけじゃなくて、端にぴったりってやると、ガキは手すりの向こうに興味持ちますからね。デパートとかでエスカレータの端にぴったりは、別の意味でも「危ない」。
 駅のエスカレーターは、もう片側歩行は普通ですからね、これは意固地になっても仕方ない感覚はある。とりあえず二人のガキも大きくなった。
 ただね。下りエスカレーターの片側歩行は怖いのよ。うちのお嬢はダウン症の特質上ってのもあって、幼児期に足が弱かった。今はすっかり強くなりましたが、それでも階段の下りは弱い。階段の上りの倍は時間かかりますね、そして必ず手すりをもって降りてます。階段の下りってのは、片足だけに体重を乗せてる時間が上りより長いんですよね。そして片足だけに体重を乗せた状態で「下りる」わけです、怖いんだよね、ふらつけば下に転がり落ちるわけだから。だからすいてるエスカレーターの片側歩行で、ばたばたと急いで下っていく人がいると、反射的に娘は両手でエスカレーターの手すりをつかみますね。下りは怖い、という意識が働くんだと思う。誰もそんなこと見ちゃいないだろうし、ばたばたと下がってく人はもちろん知らんと思う。まあそんなモンさ。自衛に利口になる娘が利口なんだと思う。