リツエアクベバ

satomies’s diary

エスカレーター4

 「エスカレーター」にいろんな言葉をくっつけて検索していて、おもしろいなあと思ったのは地域差。空けるの空けないの右だの左だのってより、ここで出てくる地域差はおもしろいと思う。意見が県別に整理されていて、たかが個人数人の意見とはいえおもしろい。

エスカレーターどっちをあける?

 くるくると検索し「大阪」という言葉があちこちでキーになっているようも思った。そんなことを漠然と思っていたときにmoonhaysさんのコメント。「大阪万博が片側歩行の発祥ではないと思う」というのが主旨なのに、「大阪の両側駆け上がり通行」という言葉から離れられなくなってしまった。moonhaysさんごめんなさい。
 「大阪の両側駆け上がり通行」という言葉がいいとか悪いとかそういうことではなく、自分の持っている感覚との違いに単純なカルチャーショックだった。その上勝手に妄想してしまった。東京メトロにありがちな長いエスカレーター、二つ並列しているようなとこ、そこを大群が駆け上がっていくイメージを勝手に妄想してしまいましたごめんなさい。「両側駆け上がり通行」に、リゲインのCMのような感をもってしまうのは、わたしがすっかり田舎モノと化したということでもあるかもしれない。日々都会に出ていく生活をしていないからだとも思う。
 ただ。「両側駆け上がり通行」がしっくりくるような場というものは知っていると思う。元々が都会育ちだし、なんせ丸の内線を中一から通学に使ってましたから。押されて突っ込まれて電車に乗る、ってのがこの時期の当たり前の感覚だった。都会のラッシュは弱肉強食の世界。脳貧血かなにかでぶっ倒れた人のために駅員がタンカ持って走る姿もたまに見た。
 とはいえ、通学に関しては中一から高二まではそれでもまだマシだった。理由は姉。少しでもラッシュを軽減させるために早起きして早めの登校に姉は努めていて、そのために姉に無理矢理たたき起こされていたから。たまに置いて行かれたけど。たたき起こす姉が卒業してからは遅刻ギリギリで「だってこの電車乗らないと遅刻しちゃう」で無理矢理押し込まれて電車に乗る。だからさ、どんな状況でも賢明な人は賢明なのよね。夫も時間差通勤派でえらい早く家を出るし。「それがイヤなら回り道」ってことを「回り道」とか「損」とか思ってないみたい。「駆け上がり」に自分を追い込むようなことをしてしまいがちなわたしは、そうやって人から学んだりもするんだな。
 エスカレーターと同列に「動く歩道」の話があちこちでちらほら出てくる。「動く歩道」はエスカレーターのように段差がしまいこまれる場での段差が無いし、立っている場所自体が金属ではないし、事故の可能性はどうなんだろうと思う。と、「動く歩道」で検索を始めると、出てくる文章はエスカレーターのことばかりで、なかなか目的には到達できない。
 で、この「動く歩道」で検索をかけていて、思わず笑ってしまったのがコレ。

東京の大阪化をくい止める案

 いや笑ってしまったというのはけして大阪の方を揶揄するつもりではないんです。自分の感覚との相違のカルチャーショックとの出会いという感じ。自分がどこか当たり前と思ってることだって、ところ変われば、ってことがこんなにあるのか、ということ。特に「大阪駅から阪急梅田駅に向かう横断歩道で、あと何秒で青信号になるかを知らせるタイマーを設置」の話は本当にびっくりした。び、び、秒じゃん…、という感じ。待つ時間の感覚が違うんだろう。都内のあちこちに存在する開かずの踏切の前では「怒髪天を衝く」という感じだろうと思った。
 それと、(そうだったのか…)と思ったこと。検索かけていろいろ文章と出会う中で、「動く歩道」という名称でとらえていたものが「歩く歩道」と記載されているときに、わたしは単純に入力ミスと思っていたんですよね。ちがってた。大阪では「歩く歩道」と言うんですね。へ〜〜。大阪万博では「動く歩道」って言ってたのに、文化が名称を変えていったということなのかと。
 そんな寄り道をしながら、目的になんとかたどりつく。

福島中央テレビ (FCTニュース)
郡山駅近くで 『動く歩道』緊急点検2005年07月21日 18:04

 「5歳の男の子が吸い込み口に衣類をはさまれ、胸などに軽いケガ」。動く歩道の吸い込み口にはさまれる衣服ってのはどんなだ?と思う。サンダルや長靴ほど「これに注意」ってほどのことでもないのかな、と。ちなみに先日外出のときに(ほう)と思ったこと、JR大船駅エスカレーターは、乗降時の目立つとこに「ゴム製のサンダルや長靴での乗降の注意してください、黄色の線の内側に乗ってください」という内容の注意書きが貼ってあった、「大船駅長」と記された注意書き。
 そんなことを思ってたときにコレにびっくり。

建物における事故防止策について

 この調査において出てきた「危険だと思う施設や設備は1位『戸、ドア(自動)』、2位『エスカレーター』」。そして3位には階段、4位に動く歩道と続いているわけです。実際に人は危険を感じているのだなあと。またこの調査を大阪府が行ったということも、実は興味深いことだったりしました。で、その「感じている危険性」について6割の人が「わざわざ言うことではない」と認識していて、その上で「施設や設備の事故を公表することで類似の事故は『防げる』(11%)、『ある程度は防げる』(76%) と9割近くの人が効果に期待」しているという結果。
 で、クロックスのサンダルでのエスカレーター報道に戻って。ここでの「事故の公表で類似の事故が防げる」という「類似の事故」が、特定のメーカーのサンダルだけにとどまっていいのか、と。「黄色い線の内側に乗ることでエスカレーター事故を防げることが多い」ということが熟知されるような報道でなければならなかったんじゃないか、というのがやっぱりわたしとしての感想です。

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