リツエアクベバ

satomies’s diary

9月10日

あのね。
昨日、舅の手をさわりたいなあって思ったの。姑が入院してたときに、手を握りながら話してたなあと思って。
でも異性だし、ベタベタする家じゃないし、ハードル高いなあとか思っていて。

そうしたらさ、今日、ベッドから手を出して柵のところにぽこんと右手を置いてたの。だから「こんなところに手を置くんだあ」とか言いながらばっと手を取ってそうっと握っちゃった。そのまま、軽く握った手の指を撫でてた。

舅の状態はあまりよくない。口から摂取できるエネルギーと水分が少ない。
胃瘻が必要な状態がそろそろというところだけれど、高齢で胃瘻は出来ず鼻から管を通す経管栄養になるらしい。
そしてそれを選ばない、という話し合いに入ることになっている。理由は苦しい状態で生かさせられることに疑問があるからということだ。今週末、夫が他の実子に連絡をとる形で了承を得ようという段取りで。

夕刻、夫が帰宅時間のLINEを入れてきたときに。あまりよくないと、舅の状態を返信する。夫から分かった的な返事がくる。わたしは。なんか納得いかない気持ちがざらざら残る。

夫が帰宅。わたしがキレる。おとうさんは。おとうさんは、いいときもあった。悪くなった。でもいいときもあった。それで今は悪くなった。
それをなんかしたり顔で納得しないでほしい。
あなたもあなたのきょうだいも、もっともっと関心を持っていてほしい。みんな、何も言ってこない。何を思ってても言ってこなきゃ伝わらない。

なんで。なんであなたは医者と直接話す機会を持とうとしたりしない。なんで妹に直接話を聞こうとしたりしない。わたしは。わたしは悲しい。

とか。言い出したら止まらなくなった。娘がじっと見てた。

夫が義妹に電話をする。夫が義妹と話す。夫は明日、訪問で医師が来たときに電話で医師と話すことになった。

しばらくして義妹から電話がきた。2ヶ月くらい連絡なかった義姉から電話が来たと。「どうお?」と心配されたのでいろいろ話した。おとうさんが起きていて、電話で話せた。経管栄養を断りたいという話もできた。うれしそうな声で話し、わたしたちはきゃっきゃした。夫が電話をかわって話して、そしてわたしがまた話した。

電話を切ってから夫に言った。わたしがキレたの、千葉までパワーが飛んだのかしら。

あのさ。みんなが何も思ってないとか、そんなことはけっして思わない。でも、伝えなきゃ伝わらない。
わたしが夫に話しても話しても、話す前に聞いてくれなきゃ、だんだん虚しくもなるんだよ。
わたしは夫に話すけれど。そのほかのきょうだいたちは向こうから連絡して聞いてくれなきゃ、なかなかこちらからは難しくなるよね。

でも、でも。ちゃんと聞いてきてくれてよかった。義妹の「おねえさん」が、義妹に心配の連絡してくれてよかった。

娘と風呂に入る。おかあさんが怒ったからびっくりした? おじいちゃんがよくないの。おかあさんはたくさん心配で、おとうさんに心配して!って言いたくなったの。びっくりさせてごめんね。

夫が風呂に入ったら、息子が自室からそっと出てきた。「なんで怒ってたの?」。夫に聞こえると申し訳ないので、こそこそと手短かに話す。

あー、いろいろ思ったの今日、9月10日。