リツエアクベバ

satomies’s diary

衣替え

少し前に半袖のTシャツを何枚か出した。今日、ヒートテックの類をしまおうとか、もう少し半袖を出そうとか。そうやって衣類を引っ張り出した。そしてため息をつく。
家の中で着る服、ちょっと外に出る服、お出かけ服。分類はこのみっつでひとつ目とふたつ目はダブったりする。しかしみっつ目。この手のお洋服を着る機会が来るんだろうか。

実家に行けないでいる。実家に行く時は電車乗って横浜通って新宿行って私鉄に乗る。最寄駅に降りて、時々芸能人を見たりする。自分ちまわりで見たことがないウーバーイーツの自転車が走り回る。都会だね、ちょっとおしゃれして家を出る。ねえ、いつ実家に行けるの?舅と関わる生活場所から都会を通って高齢の母のところに行き、そしてまた都会を通って舅近居の自宅に帰る。これをおしゃれなんかしてできる生活にいつ戻れるの?

友達と会えないでいる。昼間のおばはんランチは、おっさんの飲み会を昼間酒抜きでやってるようなもんだ。ねえどうしてた、そうなんだ、あのね。他愛もない、人に作ってもらったご飯をいただき、ドリンクバイキングごときに次に何飲もうとか。きゃっきゃするのに近場の街で普段着にちょっと格上げモードをプラスする。ねえ、そんな他愛もないことをまたできるのはいつなの?

お盆に父の郷里に墓参りに行く。母と娘と三人で。墓はあるけど家は処分したから近場の温泉旅館に行く。お料理が美味しい落ち着いたところが定宿だ。今頃には予約を完了させていないとお盆に部屋は取れない。予約してない。今年は。行かないことにした。関西の大学生ほど大きな報道にはならなかったが、この地でも早々に帰省した大学生の感染者が出た。県の最初の感染者は親の介護で帰省した人だった。行くのは迷惑なだけだ。県の広報では今「県外から来る人間は2週間宿の外に出るな」としている。お盆の時期にどこまで状況が戻っているか。無理だ、と判断した。この旅行に着ていくような服は、たぶん、今年は袖を通す機会はないだろう。

それ以外の、四月から全部消えたスケジュールも、何がいつどこまで戻るのか。無理だろうなということばかりだ。

くっそー。こじゃれたTシャツでも買いまくってやろうか。いや、こじゃれた服を売る店は閉まってるわ。かなしい。