リツエアクベバ

satomies’s diary

母と電話機とアポ電

母が1人で暮らす実家は、今アポ電がらみで連日報道されている地域。こうした報道が出てくる前から、よく警察の指導が入る。

「常時、留守電にしましょう」「『録音します』のメッセージ機能をつけましょう」「知らない番号には出ないようにしましょう」

母は、きかない。「常時留守電とか、相手は黙って切ってしまう。いつも留守だと文句を言われる」「『録音します』のメッセージがいつも流れるのは、かけてきた相手に失礼だ」「電話機に表示される番号が知ってるものかどうかなんて、そんなにすぐにわからない」。「警察の若い人の指導には、はいはいと答えておく」というところ。

ぶっちゃけ、時々入る変な電話を楽しんでいるようなところも少々あった。変な電話があったら警察に報告しておくようにと言っていて。実際報告すると、けっこうハイハイと流されていたようだ。

そんなところで、電話機が壊れる。話し中が続き、電話がつながらない。かけることはできる。念のために電話会社に連絡を入れると、技術者を派遣して電話回線の異常を丁寧に確認してくれて「電話機の故障です」と判断してくれた。母にも横浜のわたしにも随時連絡を取りながら進めてくれてありがたかった。

電話機購入

pioneer-communication.com

2018年1月に購入、設置。
電話帳に、かかってくる可能性のある電話番号を全て入れた。大きな画面に誰か、こちらが電話帳設定した名前が表示される。しかしこの電話機が素晴らしいのは「電話帳に入ってる相手からの電話だと、わかりやすく緑のランプが光る」ことだ。「あんしんランプ」という機能。電気屋の固定電話機売り場でこの機能は、わかりやすくよく目立っていた。

電話がかかってきたら、光るか光らないか。電話に出たい場合でも(この電話は誰かわからんものだ)と確実に認識して取ることができる。ジジババにもプライドはあり、誰かわからん電話に出たいときもある。注意喚起があることを「わかっていて」という判断材料を元に自己決定できる自由も大切だと思う。

警察は「子ども扱い」するように指導をし、訴えを「ハイハイと流す」。そういうところで離れて住んでいる子どもととしては、もうちょっと上手にやってくれんかねとは思っていた。そこを電話機の機能が「うまくやっといてくれる」という感じ。

アポ電

今回のアポ電の類なのかわからんが。期日と内容をもっとちゃんと記録しておけばよかったと思う。以下、今の電話機以前のこと。

「かあさん、オレオレ」は息子がいないので終わりだが。「おばさんお久しぶりです!」というものはあった。「近くまで来てるから一緒にお昼を食べよう。松花堂弁当を買っていくから」だったかな。なんだか言う母のワードに向こうが退散したのだが。これはアポ電くさいと思う。警察に報告したんだったか、失念。

あと、姉の小学校の同級生というもの。男性。ガンを患い自宅静養中。両親は死に、独身。寂しい、話し相手になってほしい。私学中学進学、異性、ということもあり、姉はその男性の名前を「知らない」。わたしが「知ってる」。わたしの同級生の兄。その名前は実在する。しかし本人かどうか不明。本人だとしても、家はあの辺りだったから近所。何がどうなるかわからんので関わらないでほしいと頼む。数回電話は続いたらしいが、邪険にしたら終わったとのこと。

警戒モード

お金を振り込めって、そんなのに引っかからないしー。と、自分に限って路線でいた年寄りたちは、「殺される」報道にシリアスになってきた模様。ばあさん同士の電話で、相手の電話機がまず留守電のメッセージから始まることに慣れてきたようだ。少なくともわたしの母の周囲では。怖い世の中だ。