リツエアクベバ

satomies’s diary

母と機器

ちょっと前に母のiPadを買い替えました。買い替え。機種変更ではなく買い替え。
母が最初に購入したのは初代機です。老夫婦二人の実家にはインターネット環境はなかったのでこれが初めてのインターネット環境でした。そのころはといえばソフトバンクしかiPadを扱っておらず、ソフトバンクの契約。
初代機が二年経過するころ、このころはほぼプラス料金無しに機械を新しくできるシステムでした。つまり新規契約をして分割払いが終わる二年経過後に古い機械を使い続ける方が損だという時代。二年ちょっとしてからiPad 3rdに機種変。
iPad 3rdから4年くらい経った。機種変更で機器代がなんぼかプラスされる時代になった。上に「めんどくさい」と機種変を拒み続けていたのですが。いやー、おかあさん。もうソフトバンクをやめようよ。
アップルオンラインストアからiPad Air 2を購入。オンラインからの購入で刻印サービスがあり、母の名前と購入日が入りました。そしてソフトバンクは解約。イオンモバイルを契約。1ギガ480円2ギガ780円4ギガ980円。通常は1ギガ契約で、姉や姉家族が滞在しているときは4ギガに契約を変更。デザリングできるからね。非常に快適に使えています。機器代金を24回分割で計算しても全然こっちのほうが安くなった。また、SIMカードの契約をわたしがわたしの名前でしているのだけれど、使用料のチェックや契約の変更等、すべてこちらで行える。母は快適に使うだけ。快適。
さて。母の以前の愛機たちですが。iPad初代機は、うちで「時計」になっています。メールはとれるがインターネット閲覧は遅く、また、すぐ落ちる。など使い物にならない機械になっていた上に、とうとうホームボタンが動かなくなりました。ホームボタンが動かないことに関してはAssistiveTouchを利用。あとは充電台に設置したまま時計アプリを常時表示させています。iPad 3rdは使ってるよ、使えるし。しかし重たいですよ、あれは。母のところにいってairを手に取るたびに感動するね「軽い!」って。
母がiPadを使い始めたのは2010年の秋、77歳から始めたiPadのある生活ですな。今月84歳になりました。使い始めた当初は周囲にそんなババアは少なかったのですが、最近では仲間内にスマホババアが増えたそうで。まだガラケー?などと言われたりしているらしい。母は検索やら自分からの発信やらには熟達しているのだが、自分のペースじゃないときに「呼ばれる」とか「答えなきゃいけない」だのにとんと関心が無い。無いばかりかいつまでたってもそれらに対応しないし、したくもないらしい。なので「いつでも持ち歩ける小さいアレ」についてはどうでもいいらしい。
自分のペースじゃないときに「呼ばれる」とか「答えなきゃいけない」だのにとんと関心が無いということについては、ガラケー持たせてもほぼ同じ。待ち合わせは待ち合わせであって持って歩く電話で調整なんてやる必要がないことと思っているし、呼ばれったって着信音なんて聞こえやしないときだってもうあったりまえによくあることで。
それでも母が呼ぼうと思えばすぐに娘が呼べるのだという携帯電話機を母が持っていてくれることは、わたしにとって必要なことだ。ガラケーという名前にふさわしいようなガラパゴス的進化機能もいらず、電話が持ち歩ける電話として使えればそれでいい。以前もっていた携帯電話機を見る顔の、機器に向けられる視線のあまりの愛情のなさから「デザインがかわいい電話機」を持たせることにした。わたしが「それならこれ!」と思うものはもう一種類しかない。生産も販売も修理さえもとっくに終わった機種ではあるが、まだまだインターネット上には新品同様の中古も美品中古も存在する。いい出物をヤフオクで落として母に渡した。ほぼ未使用で電池性能もばっちりだった。機器持ちこみで934円のホワイトプランのみの契約。思った通り、以前の機器よりまだ「使う」。しめしめ。

816sh ビビッドピンク