リツエアクベバ

satomies’s diary

ポイント還元の話題から

毎日毎日、ニュースで消費税増税後の話が続く。キャッシュレスでポイント還元、そのやり方もいろいろ出てきた。

母が。楽しくばーさん仲間と遊んでいる。地元のジムで知り合った人たちで、町内のつながりでも子どもがらみのつながりでもない。元々独身だったり子どもを持たない人生だったりする人も少なくないようで、子どもや孫の話もしがらみもなく単純に楽しそうだ。昨日はみんなで「流行りのタピオカ」を飲みに行ったそうだ。高いことと不味いことにとても驚いたそうだ。あんな不味いものが流行るのはよくわからなかったと。高いので小さいサイズを頼んだが、半分でもう無理だとお店の人に頭を下げて残したそうだ。86歳。

と。iPadを使ってメールで感想が送られてくる。タピオカとはなんなのか、いつから流行っているのか、母はするすると慣れたやり方でiPadを使ってGoogleを検索していく。2010年の初代機から使っていて今は3台目なのだから、もう慣れたものだ。母にとっては家電と同じくらい普通の機器になってる。

母は。最近ばーさん友だちから「なんでスマホにしないの?」と、繰り返し繰り返し言われてるそうだ。母にはガラケーを持たせている。それでも外出中に自分から使うことなんて滅多にない。外出中に人にメールを打つとか全く感覚に無い。持ち歩く電話がないと困ることもあるだろ。外出中の母から母本人からだけでなく、娘に連絡を取らなきゃならないことが起こる可能性も無くはないだろ。と、ガラケー持たせる必要性は充分にある。しかしスマホを持たせる必要性は無いし、カバンを軽くしたいと持ち物をどんどん削ぎ落としている中で、母にとってスマホは「そんなのいらない」一択だそうだ。

しかしばーさん友だちから「なんでスマホにしないの?」と言われるそうだ。「スマホだとポイント還元があるのに」。

笑ってしまう。「なんでスマホにしないの?」と自分のスマホを手にして母に言ってくる女性が、母と同じくらいインターネットや機器自体を使いこなしてるとは、わたしには思えない。使いこなしてるからこそのiPadのサイズで、「外で小さいのでグズグズ調べるなら、家で落ち着いて調べてから行く」と。「だいたいみんなでお出かけして、道がわからなくなった時に、誰かのスマホで解決できたことなんてないのよ」と。ふむふむ。
母が使いこなす機能はメールやGoogleYouTubeだけじゃない。メモ帳なんてお絵かき帳になってるよ。複数の色を使って、細太使い分けて指だけできれいにアートしてた。もちろんちゃんと保存もできてるしね。メモ帳アプリの使い方は別にわざわざ教えてない。自分のチョイスでアプリ開いて、あれこれ入力試して絵が描けることに気がついたらしい。楽しそうなので気づいたことは伝えてない。そんじょそこらのババアじゃねーぞの86歳。

ポイント還元?そんなのたいした額じゃないからほっとけばいいよ、と母に言う。一人暮らしで毎日の買い物がたくさんあるわけじゃない。主だったものは生協で常に頼んでる。

「わたしにはいらないってこと?」
いえす、そういうことです。と、きっぱり答える。まあまた言われるんだろうけどね。

まあしかし。iPadは使いこなしてるが、ガラケーはからきしダメ。「壊れた」と言ってくることは数知れず。充電サボって電源切れて。慌てて充電したのに「つかなくなったの、壊れたみたい」。慌てず騒がず電源ボタンの位置を教えて長押しさせて「わあ!点いた」。この繰り返し。興味がないものに対してはこんなもの。とりあえず一日一度はワンコールを入れてもらっている。使い方を忘れぬように。有事の時の大事な連絡機器だからね。