リツエアクベバ

satomies’s diary

視点の転換

 地図の教え方を「上が北と教えた」とかど〜とかって話題の先生批判という報道があったわけですが。でもってその関連からもそもそと発展エントリをあげたりしてるわけですが。
 で、地図ね。→写真の地図、貼ってあるんですよ、わたしんとこ。自分にとっては言ってみれば一種の標語みたいなもんなわけです「視点の転換」という。
 この地図が生まれた経緯は、「視点の転換」なんぞというそんなのんきなものではないのだけれど。この地図の存在を知ったときに思った「決まり切っていることと思っていたことをひっくり返してみる」というインパクト。そのインパクトを忘れたくない、ってことかもしれない。
 もう10年も同じとこに貼り続けているので視界としては風景のようなものですが。ものごとを見る、とらえるとき、そこで煮詰まったときにぽかんと眺めたりしますね。視点の転換、発想の転換、みたいなことを思い出す感じで。
 これ、オーストラリアで購入したというものをいただいたものです。「McArthur's universal corrective map of the world」(「マッカーサーのオーストラリア地図」と呼ばれているもの)を元に作られた市販品。

  • mcarthur-large.jpg(「McArthur's universal corrective map of the world」地図画像)

ベストアンサーに選ばれた回答
回答日時: 2007/6/11 18:28:56 編集日時: 2007/6/12 02:40:58 回答番号: 38,015,812
南を上に描いたオーストラリア製の逆さま世界地図は、確かにあります。
オーストラリア人は、歴史的経緯や地図上の位置関係に原因して、自分たちの国と隣のニュージーランド宗主国イギリスをして"Down Under(下の下)"呼ばわりされていることを、少なからず不愉快に思っているのです。そういうオーストラリア人の反骨精神が、この発想につながったのでしょう。
けれども、これは実際、良質な発想・デザインであり、「依って立つ位置が異なれば世の中の見え方も大きく変わる」ということを実感させてくれるものでもあります。
元は素朴な疑問を抱いた12歳の少年スチュアート・マッカーサーが作り出し、その後、彼がメルボルン大学在席中の1979年、オーストラリア・デーに合わせて発表した物でしたが、話題性と知的議論の喚起用、および、商品デザインの一つとして、彼の国で広く受け入れられ作られ続けているわけです。
とは言え、正式なものとして国際的に通用しないことは明らかですし、これが本気で(教育現場などで)使われているという話を、少なくとも私は聞いたことがありません。