リツエアクベバ

satomies’s diary

横浜市教委、ひとつの事件からの個人によるまとめ

2004年、柔道部員で3年生だった男子生徒(17)に意識がもうろうとしているのにもかかわらず一方的に技を掛け続け、脳挫傷などの重傷を負わせた横浜市立奈良中学校の教師。(報道映像あり)

「体罰」データベース - 横浜市立奈良中学校(2004.12.24)
横浜市教育委員会2005年末に調査の結果をまとめたものの、田中の行為について「瑕疵はない」などと正当化と擁護に終始した。また教育委員会担当者は被害者の保護者に対して「けがは電柱にでもぶつかったから」などという責任逃れの暴言を吐いたという。
生徒のけがについて横浜市教委は、医師の診断を「投げ技によるものとは断定できない」などと曲解した上で「原因が特定できない」と責任逃れをはかっている。そのことに対して医師は「自分が教育委員会の調査担当者に対しておこなった発言について、市教委にとって都合の良いところだけが恣意的に取り上げられ、大半の箇所が無視されている」と不満を表明している。

『体罰』の記憶 両親動かす 横浜の部活傷害事件(『東京新聞』):きょういくブログ
記事によると、学校や横浜市教委の隠蔽工作と、生徒が記憶を取り戻したことで事件の全容が明らかになったこと、それでも学校側は隠蔽策動を繰り返して無反省なことが述べられています。
横浜市教委の態度も悪質です。事件を隠していたこと、調査も事件から半年後に始めたこと、主治医の診断についても市教委に都合の良いところだけをつなぎ合わせて不都合なことをことごとく無視する形で「原因は不明」とむりやり曲解して結論づけたこと、「登校中に電柱か何かに頭をぶつけたのが原因で、たまたま柔道の練習中に倒れただけではないか」などと暴言を吐いたこと…。一人の人間の未来が大きく変えられたことに対して何の想像力すら働かせず、まるで被害者が泣き寝入りすればそれでいいかのように…。

【横浜市教育委員会記者発表一覧】横浜市教育委員会

(この事件に関しての記者発表無し)

 横浜市教委、日浦美智江氏が参加されていることに信頼があったんですが。この事件を追う限り非常に残念。また調査年度からみて参議院議員義家弘介氏はこの事件の調査時期に教育委員を務めていらっしゃるわけで。やめたから関係ないというものでもないと思う。
 被害を受けた方、そしてそのご家族の思いを考えると、なんとも言葉が出ない。