リツエアクベバ

satomies’s diary

しんにょうの教え方

「しんにょう」の上手な書き方/あんたジャージでどこ行くの
たしかに、子供の頃、どうやって書けばいいのだろうかと一瞬迷ったのだけれど。
僕がしんにょうをマスターした書き方を紹介します。
「しんにょうは、テンテンで書け!」

 すげ、わかりやすくすばらしい。そうかあ、こうやって教えればよかったのか〜。
 しんにょうの漢字、けっこう早く出てきた記憶がある。息子が2年生のときだったと思う。漢字テストのための練習を宿題でやってるのを見て、げっ、もうしんにょうの漢字を書けなきゃならなくなったのか、と思った。
 こんなくねくねした部首、書いたり覚えたりってコイツには難しいかもしれんなあと思った。思ったのでふと思いつく。
 あのさ、これ、しんにょうって言うんだよ。しんにょうってのはさ、こうやって書くんだよ。
 そう言ってからおもむろ後ろ向いてケツを息子に向ける。しんにょうってのはさ、こうやって書くんだよ、しん、にょ、おおお、お〜。
 コレをケツ文字でやる。「しん」で勢いよく腰を落とし、「にょ」でケツを左から右にくいっと、「おおお」と「お〜」はもうおわかりですわな。「おおお」の細かい動きと「お〜」の「〜」部分の最後のキレが重要なんだよね。キュッと止めるのよキュッと。
 見て見て見て〜、しんにょう、しんにょう。しん、にょ、おおお、お〜〜。もう一回、しん、にょ、おおお、お〜〜〜。なんかおもしろいことやってそうだと娘が走ってくる。娘も加わってケツをくいくい。しんにょうケツ文字乱舞合戦。
 「もうわかった、わかった、わかったからわかった〜〜〜〜〜〜〜」と息子が叫ぶ。一度や二度叫んだくらいじゃしんにょう乱舞は終わらない。つ〜かすでに止まらない。「わかったからもうやめてくれ〜」という息子の叫びはわたしと娘のしんにょう乱舞ライブの中でむなしく響く。
 それから息子が漢字テストのための宿題をやろうとするたびに、かーちゃん走ってくる、ねえしんにょう使った漢字無いの無いの?あ、あった、いい?しんにょうはさ、しん、にょ、おおお、お〜〜〜。しん、にょ、おおお、お〜〜〜。娘走ってくる、しん、にょ、おおお、お〜〜〜。「お願いします、静かに宿題させてください…」。
 うちの坊や、コレでしんにょう、すぐ書けるようになったよ。しんにょうが出てくる漢字、書くのすごい上手よ、トラウマになってるかもしれないけど。今じゃケツ振らなくても、「しん、にょ、おおお、お〜〜」と耳元でそっとささやくだけで大げさにため息つくからね。