リツエアクベバ

satomies’s diary

PTA

 現在ちょっと一山越えてほっとしたとこ。なに?それ。要するにほらアレ、総会ってヤツ。子ども学校行かせてる人はこの時期来るでしょ?総会のお知らせってのが。出席か委任状かとか書くアレ。4月入ってからあの準備をずっとやってた。
 総会当日はスーツ着用でマイクで司会。まあ要するにそういう役割よ、今年度。親分の一番そばで走る立場。
 でもって、ちょっと前のコレ。

 いろいろふうむと思いつつ、読んだ。うちの学区の小学校及び近隣は、入学時に一枚のプリントが配布される。それは、子ども一人につき6年間に一度は何かをやってくださいというもので、6年間の表になっているカードの説明。何年度にどの委員会に参加してもいいという意志表明をするもの。このカードができてから、子どもが何年生頃に何をやるか、というムードはできていったと思う。年度当初の懇談会は役員決めをまとめるためのもので、必ずしも出席者だけで決めるものではなく、このカードを参考に話し合われるので、欠席者がそのカードに書かれた情報から選出される場合もある。
 学区の中学はこのカードは無いけれど、このムードが浸透していってから役員決めに問題が起きたという話はあまり聞かなくなった。できない人はできないんだし、でも6年間のうちどの年度の頃はだいたいこのくらいのことはできそうだとか、そういう感じでそうかな、ってこともあるんじゃないかとも思う。お仕事持ち帰りができやすい広報委員会や、10月くらいから3ヶ月くらいの短期決戦で、推薦アンケートで名前が挙がった方にお電話で依頼していく推薦委員会等を、通常の委員会に出席できない人が担当したりする。
 地域や自治体によって名称はいろいろみたいだけれど。だいたい組織として中心に本部があり、ここに会長・副会長・会計・書記がいる。そして学級の核になっていく学年・学級委員会、広報誌を作成する広報委員会、保健や教育活動を担う成人教育・保健委員会、学外の地域関連を担当する校外委員会、次年度の本部役員を選出していく推薦委員会がある。それぞれの委員会がそれぞれの活動を年間通して行う。また必要に応じて学校行事の手伝いを出していく。
 そして本部役員と各委員会のそれぞれの長・副と学校管理職が出席する、役員会だの実行委員会だのという名称の会議が、だいたいどこの学校も月一の頻度で行われる。
 ひとつの学校のPTA。これは単位PTAと呼ばれ、単Pとも略されるのだけれど。ここでどこかの委員会で一度でも「長」と名のつくものをやれば、その必要性というものはけっこう理解できるのではないかと思う。学校というものは「T」だけでは動かない。そのことが上記の役員会だの実行委員会だのという名称の会議に出席すると、非常によくわかるようになるわけで。特に管理職からの学校運営の現在進行形の話は、いろいろなことを考えさせられる。また子どもは地域で育つもので、うちの子だけを考えていたのでは地域は育たない。
 そしてこの単Pの上部組織として、区Pや市P、その上に県P、全Pというものがあるわけで。これは県Pまでは各単Pの会長・副会長が出席していくもの。全Pは、県Pの中のまた上の人間で動かされる。単Pだけの問題ではない現在進行形のこと。そのことに向かい合っていくことを考える組織だと思う。まあわけのわからん人のわけのわからん行動がクローズアップされて、それが「PTA」という言葉のイメージにつながっていくことも多いのだけれど。でも全てそんな人ばっかりじゃないと思うよ。
 で、40人学級で5人程度の選出に比べて、特別支援学校の役員選出は大変だと思う。通常の学校に比べて学級編成の人数がかなり少ないから。しかも障害のある子を抱えて送迎だの介助だの介護だのなんだのという生活がある。それでも「P」が無いと学校運営にはそれなりに支障が出てくるし、「P」の活動は通常の学校より必要がある場合もあると思う。
 ってことの背景を伝え、娘が特別支援学校に入学してから息子の学校の方は「他の方お願いします」と伝え続ける。人数たくさんいるんだし。そして特別支援学校の在籍生徒の中で、娘は障害特性としてまた個性として手がかからない方だと思うから。
 通常の学校の「P」の委員会の長も経験したけれど。特別支援学校の「P」の活動の方がおもしろく、そして必要性は高いと思う。学校卒業後の進路になっていく場の見学会の企画実施は必要性が高い。またベルマークも直接必要なものを購入していく形になることが多い。こつこつと集めたベルマークをこつこつと集計作業をし、一円をけっこうなコストで編み出していくわけで。実質計算で考えれば、人件費コストは高いかもしれない。でもそうやって集めたベルマークで商品を購入すると、「へき地校等援助資金」として寄付が生まれる。そしてそうやって集めたベルマークで購入したICレコーダーを使って、特別支援学校の保護者に必要な話題のために委員会が企画した講演会の記録を録ることができる。前年度はラミネートマシンを購入。知的障害のある子に役立つ生活に必要な絵カード文字カード等、保護者が自由にそのラミネートマシンを使用できる状態になった。小さい所帯ならではという感じで、活動がすぐに必要なものに直結していく。うちの娘はパウチされた歯磨きの絵カードを使って毎日歯磨きをする。ラミネートマシンが誰でも使える状態になっていれば、こういうこともやりやすくなる家庭は生まれるだろうと思う。
 ちなみにキューピーや成田食品、それにフジッコ日清食品あたりはベルマークがごそっと集まるドル箱で、非常にお世話になってます会社だと思う。通常の小学校でけっこう集まるショウワノートのベルマークがちっとも集まらないのは特別支援学校ならではってとこかもしれない。エプソンキヤノンが実施しているインクカートリッジ回収がベルマーク点数になる活動も貢献度は大きいと思う。
 広報誌で位置検索機を紹介したり、障害をもつ子の保護者が参考になる図書を貸出用に購入したり。こういうものも特別支援学校ならではの活動だと思う。また、障害のある子が楽しめるレク行事を企画・実施していくのも、特別支援学校ならではの活動だと思う。
 娘の特別支援学校には、PTA活動用にPTA予算で購入したパソコンがある。今年度はさらに購入するための予算が組まれ、総会で承認された。現在のディスクトップに加えてノートを購入する計画を次回審議にかける。各委員会で使用するためのUSBメモリも購入しようよと提案する予定。昨年度は購入する図書の選定にワクワクの立場だったけど、今年度は購入するパソコンの選定にワクワクってとこかも。ネットはつながないでもっぱらワードとエクセル利用のみになるので、安めの使いやすいノートをさがして提案にのせようかなと思ってるとこ。