リツエアクベバ

satomies’s diary

あらためて、祝辞全文

なんか「卒業式 PTA会長 祝辞」という検索ワードがやたらに多いので。改めて祝辞全文。ウチの娘が通う特別支援学校の高等部卒業式PTA会長祝辞。自分が自分のために作った原稿なのでト書き付き。ちなみに原稿に起こした時点で「考えた言葉はすでにまとまっていた」ので覚える必要無しに完全に覚えてしまっているもの。だから「読まずに話した」文章の記録。


(前に出て、来賓に一礼)
(演台に進み、管理職と卒業生保護者席に向かって一礼)
(演台に進み、マイク前で、生徒がわかりやすいように一礼)


 朝 昇降口 下駄箱 上履き 廊下 階段
 ガラガラガラ おはよう 朝の会
 体育 課題 作業 給食 いただきます
 総合 音楽 学活 家庭科 美術 クラブ
 教室 先生 友達 思い出 大好き


みなさんは今日、○○特別支援学校を卒業します。
でも。○○特別支援学校は、いつまでもいつまでもみなさんの学校であり続けます。
ご卒業、おめでとうございます。
新しい明日に向かって、いってらっしゃい。

(半歩程度下がり、卒業生保護者席に顔を向けて)


保護者のみなさま。
わたしはPTA会長という立場でここに立たせていただいていますが、わたしはみなさんの後輩の一人でもあります。
バスポイントで、役員活動の中で、校内の様々な機会の中で、わたしたち後輩にいろいろなことをお話しいただき、本当にありがとうございました。
在校生保護者一同、今日のこの日を心よりお祝い申し上げます。

(両手をあげて、会場後部の在校生保護者に合図。手を振る。在校生保護者立ち上がる。手を振る。)
(一歩下がって、列席の在校生保護者と同じタイミングで礼ができるように)
「せーの」と、在校生保護者に向かってかけ声をかけて

ご卒業、おめでとうございます。

(卒業生に向き直って)


これでわたしのお祝いの言葉を終わります。


(卒業生に一礼)
(席に戻るときに来賓席に一礼)

祝辞の始まりの「一礼」と、最後に「終わります」と言っての「一礼」

これは祝辞のときに、祝辞を述べる側に卒業生が一礼をするよう指導をされているので、その生徒の一礼が上手に出来るようにこちらがタイミングを誘って合わせる「支援」が内在。

卒業生向け祝辞部分

3月7日更新分で書いたので割愛。

保護者向け祝辞部分

卒業生向け祝辞がいわゆる祝辞前半、後半は卒業生保護者向け祝辞がだいたい通例のようなもの。
特別支援学校ではというか、いわゆる障害をもつ子の親の世界ではというか。「先に経験したことの話」は後に続くものにとって情報の宝庫、学年が上の場合「先輩」意識は通常の学校よりあると思う。
「高三保護者は一年間子どもの進路中心に動くためPTA本部役員はやらない」のがウチの特別支援学校の通例なので、自ずと高等部卒業式のPTA会長祝辞は「後輩が先輩に向かってスピーチ」ということになる。
そこでお祝いの言葉に付け加えてもっともらしくなんだかんだ言うことにわたし自身が違和感があったので、もうぶっちゃけ「後輩からおめでとうだよーん」挨拶をすることにした。ウチの娘はウチの学校の中でも手がかからん方なので、気の利いたことを言おうとして赤っ恥かくのもイヤだったし。
「後輩からおめでとうだよーん」挨拶をするのならば。当然のように仲間を引きずり込む。当日出席する本部役員の前で、この「保護者向け」の部分を全文言いながら、段取りの打ち合わせをした。当日出席した在校生保護者に(これこれこういうタイミングでこういう風にする)と伝えてくれた仲間に感謝。そしてエラかったのは来賓席に座った副会長。来賓のお客様(副会長のそばの来賓のお客様は生徒の進路先の方が多かった)の席の中で、突然すっくと立ち上がりバンザイ状態で手を振るのだから。この副会長がこの話におおいにノリ、やる気マンマンだったので助けられたけど。
ぶっちゃけ「後輩からおめでとうだよーん」挨拶は、思った以上に大当たりだった。卒業生保護者席でハンカチが動く光景を目の当たりにして、正直「直球の大当たり」を実感してた。
段取りの打ち合わせを事前にしながら。「いいなあ、わたしたちも卒業の時にやって欲しいなあ」と、本部役員の高二の二人でさんざんほざいたので、多分次年度もやってくれるはず、楽しみ。

やりたいことができる背景に、校長との信頼関係

どう自分のやりたいことを行うか、ってとこで校長との信頼関係は大きい。学校が関わる方々の前で常々「我が校自慢のPTA会長です」と紹介してくださる。この日の列席の来賓の方々の控え室になる校長室でも同様。祝辞においてオリジナリティあふれることをやらかすことができるのは、この校長の存在あってこそということは大きいと思う。管理職チームも同様。感謝。
以前、校内の式典で教職員全員を巻き込んで、ということをやったことがあって。この「バンザイ、せーの」の話を娘の学年の先生達に事前にしたら、いっしょにやりたがって「いやいや対象は在校生保護者だから」と笑いながら断ったエピソードも存在。