リツエアクベバ

satomies’s diary

寿命

新緑の公園を散歩しながら、夫と話す。
母がぶつくさと言っていたあれこれに、わたしが言ったこと。「来月に91だ、もう余命宣告されている人生のようなものだ」「好きなことだけして、好きなことだけ考えていればいい」「ネガティヴなことを思う時間は、もうもったいない」。

わたしは入院して、命ヤバいとか言われて、やっぱりだいじょうぶだと言われて、退院して60になった。ああ助かった、じゃなくて。ここで死なないことになったのだが、余命はせいぜい20年だろう。80いければあとはもうオマケみたいなもんだ。

と言って、もう3年も経ってしまった。夫は66になった。あと14年か。

だから好きなことをして生きよう。なんてことはない、毎日を過ごして、土日に美味い酒を飲んで。ああ、しあわせだね。

そう言って、ああそうだ。なんだか宣伝している新しいキリンのビールを買って帰ろう。そんなことで、ささやかにしあわせだ。