リツエアクベバ

satomies’s diary

それは特別支援学校が担っていけるんじゃないかな

ngmkzさんからトラックバック受信。

ぼくらは、ぼくらが、持ち得ない性(さが)に語り得る言葉を探す/note304

で、ここからはてなハイクでbimbomさんとngmkzさんとの対話がありまして。

ngmkzさん
binbomさん
ふたたびngmkzさん

ようし、食いつくぞ。ってのは上記リンクの三番目。

バレーで言うリベロというポジションみたく、家庭と地域と行政と事業所を上手くコーディネートする人の組織とその制度が欲しいです。
http://h.hatena.ne.jp/ngmkz/9245604877130919288

文部科学省のサイトに”パンフレット「特別支援教育」について”というコンテンツがありまして。

パンフレット「特別支援教育」について/文部科学省

ここでリンクされているPDFファイルの「分割版(前半)」という方。このファイルの2ページ目にでっかい図がありまして。
そこでね、特別支援学校の担うべき「センター的機能」というのが図式化されているんですよ。
特別支援学校は地域の療育機関とも連携があるし、小中学校とも連携を持つし、進路支援として各種事業所ともつき合いがある。また、各種の支援サービスに関しては、実際に利用している児童生徒の現状も把握しています。そしてそうしたセンター的機能を中心に担っていく「特別支援教育コーディネーター」の存在もある。
他の学校はよくわからないけれど、ウチの娘の特別支援学校の特別支援教育コーディネーターは「専任」です、別の業務との兼任ではなく。そして実際この「担当者」には教育、福祉といった、あらゆる方向からの情報が入ってきています。支援に関しては具体的な施策も含めてね。またこの特別支援教育コーディネーターは「地域支援部の担当」として、外部からの相談の窓口となっています。
それと、地域の現状としては。障害をもつ子の育児にいきづまったときに「○○特別支援学校 PTA様」もしくは「○○特別支援学校 PTA会長様」って宛先でお手紙等っていうやり方もあるんじゃないかな、とも思う。
日々たくさん来ますよ〜、「PTA会長」宛て郵送文書。かなりいろんなものが来る。その中に、「現在こういう状態で行き詰まっている。解決の糸口になる情報が欲しい」ってお手紙が来たならば。どう応えられるかってのをかーちゃん達は頭寄せ合って考えると思いますね。少なくともウチの本部はやるね、まちがいなく。わたしの前任者の方々もそうだったろうと思うし、今後担っていく人物たちもやると思う。そしてそれなりの情報を出していくと思いますね。本部役員やる人間は障害をもつ子の育児に関しての地域情報を各種つかんでいる立場というケースは多いしね。自分たちの周囲で近いような状況を経験した人を知っているって可能性を見つけられるネットワークはある、とも思う。
実例としては。ウチの学校での放課後支援事業に学区の障害児学級に通う生徒の余暇支援の相談が持ち込まれたときがありまして。学校の中で行われる地域福祉事業のちょっとした会議の議題に出て、「ウチを紹介してください」という事業所の方がいらしてご紹介した経緯も今年度ありました。
いや〜、この「センター的機能」という役割を機能させている特別支援学校、機能させようという発展途上の特別支援学校等、まあ現状はいろいろだろうけれど。現実、実際にプッシュすることで「育てる」方向へ向かってもいいんじゃないかなあとも思う。
まだまだいろんな意味で特別支援教育の制度は発展途上だけれど。特別支援学校の「センター的機能」、がんばって欲しいという願いを込めてエントリであげちゃう。