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う〜〜〜ん、おもしろかった。打てば響く人を得る喜び。なんだのかんだの言う必要はなく、栞はさむようにブクマ。
で。おもしろいこと発見。↑リンク文中のこの部分。
ぼく自身の父に対する葛藤は、この仕事を始めてから薄れて来ています。
具体的には、いつからなんだろう?
わたし自身の父に対する葛藤は、ある本を読んでから薄れて来ています。それをさ、もってきたんだよ、fuuuuuuunさんが。ジャストなタイミングで。
訪問者/fuuuuuuunの日記
オスカーを育て上げることができたら、あるいはグスタフも少し救われただろうか…?
無理だよ。グスタフにはオスカーを育てることはできない。
…パパ
−パパにとって 雪の上を歩いてくる神さまは それはぼくの顔をしていたの?
あなたを裁きに訪れた人は ぼくなの?
(「訪問者」萩尾望都より引用)
グスタフにとって、オスカーは残酷な存在。事実を知りながら事実をねじ曲げて、暗黙の嘘を一心に共有しようとする。グスタフにとって、それは残酷な刃なんだよと思う。
ただグスタフにとって救いなのは、オスカーが実子ではないこと。その事実をもって、グスタフは逃げることができる。実子なら逃げることはできない。たとえ捨てても逃げることができない要素はあると思う。
わたしはオスカーよりタチが悪かった。つぶしてもつぶしても個性はつぶれず、明るさと自己肯定を失わず、嘘の共有などせず、納得できないことは真正面から反抗し、そして相手の弱さは弱さとして受け入れた。それは裁きのように感じるものでもあっただろうし、神経を逆撫でするものでもあっただろうと思う。それが実子であるという悲劇というものも、あっただろうと思ったんだよね。