リツエアクベバ

satomies’s diary

保健所に電話

コロナに感染すると、「医師の届出に基づく通知書」という書面がくる。要は保健所からくる「あなたコロナね」という公的書類。これがわたしの分だけ、届いてなかった。

それでその送付記録を教えてほしかったこと、変異株の検査の結果のこと、を聞きたかったのと、わたしの療養の報告記録はあるのか、あの対処はどうだったのか、とか問い合わせたかった。

コロナ担当につながり、名前を言ったら向こうがかわった。
「さとみさん!スズキ(仮名)です!」
「わあ、スズキさん!」

確か苦しい苦しい療養サポートに叫び続けていた頃、保健所から電話があった。「あなた、サポート電話の記録がどんどん増えていく、大丈夫なの?」と。「パルスオキシメーターの数値が低いと、手を温めろとか、深呼吸してはかれ、とか、30メートル歩き回ってからはかれ、とか言われる。何もしない数値は認めてくれない、もうおかしい!どうしていいかわからない」。

と、この人にわたしは訴えた。もう苦しい時期で記憶が曖昧だが、この人の声と名前をわたしは思い出した。

記録は保健所に届くそうだ。だからわたしがその後入院対応になったことを知っていて、そして、

「さとみさん!人工呼吸器治療から帰ってきたのね!」

もう、家族対応だから、ストレート名前呼び。そして、喜んでる。そして、その情報、違うし!

いや、手前で戻りました。

「ご家族が同じ病院に入院したタイミングのときは、さとみさんの病状はどんな感じだったんですか?」

娘の入院先に関して「おかあさんの病室が使える」情報から知ってた。その病院調整に保健所は関わったそうだ。

要するに、うちのドラマは書面でこの方の手の中だった。そしてすげー心配していた。

ここでも愛かよ。

入院まで、入院後、退院までの流れを簡単に語る。聞き方に、また愛。

そして、療養サポートの話。
どう考えても、扱いがおかしかった。このこと、確実にマイナスデータとして生かしてほしい。
だいたい高熱出しているときに「夜、解熱剤を飲んだら朝には効き目が切れてしまう。わたしはパルスオキシメーターの数値を聞かれる9時頃に、30メートル歩いてからはからなきゃいけない。だからその時に熱を下げなきゃ。だから夜解熱剤を飲めない」とか、まじめに口に出して言ってたんだぜ?何、追い込まれてるんだ。だれがここまで追い込んだんだ、と思う。苦しくて、まともな思考が動いていない。

ちなみにこの「30メートル歩いてからはかれ」は、「家の中で30メートルなどわからない」というわたしに「ダイニングテーブルのまわりを10周」と言われた。そしてその後出る数値の「一番高いものを報告しろ」と。

ぐるぐるぐるぐる歩いた。最低の数値がいくつだったのか忘れたが、ぐるぐる歩いて「95」が一瞬出たので報告した。でもその翌日に結局出来ず、苦しい苦しいこんなことできないと叫んだら、「できるからやれると思った。できないのならやらなければよかったのに」と言われて脱力した。

「人工呼吸器治療に入った」で終わっていた側は、このことを非常に真摯に受け止めてくれた。大きな反省材料として残すと。
ただ、患者増加の勢いがつくと、サポートの中も混乱する。病床確保のために、自宅療養者に出来るだけ頑張らせようとなってしまうところは否定できない。

その時に、圧をかけてくる保健師の存在を、真面目になんとかして欲しい。自宅療養者に死者を出してはいけないと思う。それは病死ではなく人災だから。と、わたしは訴える。

それと変異株、どうなっていますか?

変異株だったそうだ、わたしたちは。検査後、変異株としての結果が出たタイミングは三人とも入院中だったので、連絡が遅れていたそうだ。型まではわからず。そして変異株患者が増えすぎて、変異株だからという対応は基本なくなったとのことだった。

感染力が高い。だからわからないのか、どこでどう感染したか。
重症化が早い。だからわたしはあんなに苦しかったのか。

そして保健所に入るのは入院までの記録で、退院情報は来ないそうだ。
だから。「数値の受け取りがおかしい」と叫んだわたしが「人工呼吸器治療に入った」。本当に心配されていて、回復を大きく喜んでくださった。

「本当によかった。前と声も感じも全然違う!本当によかった!」

コロナ対応。いろいろあるが。結局はもらうのは愛かよ、と思った。
この保健師さんには、後日、会いに行く約束をした。行けるところには、行く。