リツエアクベバ

satomies’s diary

ライブとは関係ないライブの話

昨日の横浜アリーナ。アリーナ席と呼ばれる指定席位置。真ん前ではないが真ん中よりけっこう前。
右隣は(多分)高校生の男子2名、左隣は(多分)高校生男子と(多分)その母。右前は(多分)180センチくらいの高身長スーツ男性と女性のペア。左前は(多分)男子高校生2名。そして前は(多分)50代くらいの女性2名。後ろは通路。左隣2名先にも通路。
右隣男の子、ゴメン。ワイワイ踊りたいんだけど、ちょっと動くと左腕あたりがうちの娘に当たる。なんか普通に謝っていいんだかどうなんだか、娘見て少し動揺してた。スマン。暗闇に入ってからなのでキミにフォローできなかった。スマンな。
右前高身長男性。開演で指定席エリアがばばばっと立ち上がる中、なかなか立ち上がらなかった。女性と顔見合わせてからでっかい身体をかがめながら消極的に立った。立ちながら娘を振り返った。うん、あなたが立ち上がると階段席で段差があっても小さい娘には確かに視界はキツくなる。でもそんなこと考えなくていいんだよ。楽しみに来たという思いはみんな同じ。あっち揺れたり隙間探すし、だいじょうぶ。という意をいっぱい込めて男性に思いっきりの笑顔を向け、小さくうなづいた。男性はすすっと立ち上がった。うん、見えにくくはなったけど、それでいい。
左前男の子二人。この子たちすっごく楽しかった。まー、はしゃぐはしゃぐ。跳ねる跳ねる。感じたこといちいち声の調子や言葉に出す、思いっきり。声でかいし動きでかいし、視界に入る度、そうそうとか思っておもしろかった。
前、おばちゃん二人。あのさ、開演前ギリギリにきて、客席でニオイの強い弁当食わないで欲しい。あと、二人で「公民館でNHK録画」みたいなうなづきリズムみたいな動きが視界に入るのが、なんつーか、すみません、ちょっとカンベンだった。
そしてわたしたち。すみませんすみませんすみません。変なとこでばったばたって動きをしまして、周囲に迷惑かけたんじゃないか、と思う。なんだ?と、集中そがれちゃった人、ホントにゴメン。
始まるよ始まるよ、バンプのライブでオープニングの合図みたいに使われるボレロが始まり、じわじわじわじわとその音が大きくなり始め、客席からボレロに合わせた手拍子も始まり、さあ始まるぞ、音大きくなる、どっかーん、開演!イントロで「Stage of the ground」! わお! じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃ、わーわーわーわー。このタイミング、でええええ!
「おかあさん、トイレ」。
おかーちゃん、内心、号泣。ここでかい?このタイミングでかい?ちぃちゃん、あのね、おかあさんStage of the groundは激ラブ曲なのよ。トホホホホ。
いいえ、わたしはおかあさんよ。おかあさんはバンプファンである前にあなたのためのスーパーマンよ。オテテ引いてばばばばばと階段駆け上がって出口探して扉開けて、係のおねーちゃんに「すみません!トイレ行かせてください!」(この扉はロビーへの入退場にチケット確認がある。スマン、そんな余裕は無い。ばばっと行かせてくれ、ばばっと帰らせてくれ、ってことを迫力ある空気で思いっきり伝えてトイレに爆走。)
ああよかった、ちぃちゃん、おトイレ空いてるね、並ばなくていいね、って、当たり前だ!こんなタイミングで誰だってトイレなんかに来たくない。だからみんなさんざん並ぶんでしょうが。だから何回もトイレ行ったのに、直前でも確認したのに。
うんこだった……。
しかしチョー早グソで助かるわ、ちぃちゃん。オテテ洗って、さあ行くぜ。バタバタバタバタ。係のおねーちゃんに先導されて席に戻る。かーちゃん激ラブStage of the groundをトイレで聞いた時はなんか切なかったけど、『那由多に広がる宇宙』んとこではすでに客席に戻ってたよ、きゃっほう。曲の始まりでうんこ行って帰ってきてまだ同じ曲の途中ってすごいよね、しかも横浜アリーナみたいなでかい会場で。通路すぐ階段すぐの座席、最短距離の出口からトイレまでの近さ。全てラッキーだった。
でもバタバタバタバタって大慌ておばちゃんねーちゃんが視界に入った人にはスマンスマンスマン、すみません。左隣母子、ホントにすみませんでした。
バンプって年齢層、広いよねえ」
開場時間の時、帰る時、人混みの中でそうした「明らかに10代」的声が聞こえてくると、(うーん、オイラのこと見て言ってるかい?)とか自意識大過剰で思ってたりしてたけど。ただ、前も思ったけど、実際ライブ会場行ってみると、けっこう多いわよ、オッサンオバハン。去年は前方にサイモンとガーファンクルライブTシャツ着てる「昔若者」男性いたし、わたしの左隣は(多分)60代女性二人だったし、周囲にもけっこういたよ、という印象があった。あと中学生高校生の親子連れも多い。
イキだな、いいなあ。と思った(多分)50代女性二人連れ。開演前かなり余裕のある時間、中にあるお店でビール飲んでた。すっごい楽しそうに微笑んで、すごく美味しそうにビール飲んでた。なんかあの人たち、いいなあと思った。年齢相応の楽しそうってムードが漂ってて、視界に入っただけでしあわせおすそ分けいただいたようで、心に残った。ああいうの、いいな。
17時半開演、物販は11時から。スーパーマンかーちゃんは午前中パート終えて速攻物販に走り、若者と一緒に列に並び、商品ゲットして地元戻り夕刻娘に着せて会場に出発。横アリ近いラッキーで、この日は二度会場に足を運ぶ。娘は開場時に「周囲と同じ格好」でご満悦。この子ホントに周囲をよく見てるからね、こういうのかなり好きみたいだ。そしてライブ中はノリノリでした。「らいぶ、たのしかったねー」「ばんぷ、おもしろかったねー」。
うん、楽しかったねちぃちゃん。いっしょにライブに来られるようになってかーちゃんもうれしいよ。でも次にまた行ける機会があったら、絶対事前にうんこはしておけよ。頼むぞ。