リツエアクベバ

satomies’s diary

曽野綾子

書籍を整理しようと思った。
しまってあるものも、再読しないのなら処分しようと思う。人生はもう短い。

とりあえず、1日一冊をノルマにして蔵書を読むことにした。

過去の著作の中から、「いい人なんてやめたほうが楽になるから」的な要素の部分を抜粋してまとめた書籍。曽野綾子の著作に慣れたひとなら、いろいろと感じるところは多いかと。
知らない人には理解は難しいかもと思う。

インターネットが炎上するものになってから。「曽野綾子」というワードはうっかり出せないものになった。ヤバいことをいうオバハンで、よく燃える。

しかし曽野綾子氏は、そんな炎上は全く関心がなかったと思う。あるとしたら、そこで動く人間の心理についてだと思う。

わたしが曽野綾子を知ったのは、マリリンモンローの生涯を題材にした小説をドラマ化したものを、テレビで見ていたことだった。
その小説を読み、他の小説を読み、エッセイを読んだ。人間の、いちばん醜悪な部分や怠惰な部分、どうしようもない部分に関して「そんなもん、ふつう」的なところが非常におもしろく、10代のわたしは様々なことを彼女から学んだ。

最初の子どもを産み、その子どもに障害があるという告知がされて。わたしは自分の中に一番汚い心を見つけて、抱えて、安心した。汚いものを見つけられて、認められれば、「ちゃんと見えてる」し、「いける」。
曽野綾子の世界満載の本を読んで、あの時のあの思考は、曽野綾子の世界からわたしが学んだ思考なんだろうなと。久しぶりにどっぷりと曽野綾子文章に触れて思った。

曽野綾子が語る三浦朱門の話も、好きなんだよな。そういえば亡くなったあとの曽野綾子の文章は読んでないな。

図書館にいくか、メルカリで買うか迷う。
読みたいと思う本が全てunlimitedで読めるのなら、Kindleのサブスクの契約をするのだけれど。そういうわけでもないんだよな(この本のKindle版はunlimitedの対象ではない)。