リツエアクベバ

satomies’s diary

粉瘤

朝、夫の背中を見て思わず言った「何?これ!」。ほくろともイボともおできとも言えない、ぼこっとした何かがあった。直径で8ミリとかそのくらい。隆起している。

前は無かった。いや、小さいのがあったような気はする。痒い?痒くない、という会話があったような。しかし元々は無かった。
要は「できた」そして「成長している」。すぐに思ったのがメラノーマ。

ganjoho.jp

「ちょっと!」「皮膚科行くから」「今日行くから」。

痒みも痛みも無いとか言う。そういうことじゃない。背中だから本人よく見えないし、あのさ。こんなボコっとしたものひとつで、わたしは一生後悔したくない。

えーと、どこの皮膚科行くか。土曜日はどこも混む。じいさんがのんびりやってる皮膚科はいつもすいてる。しかし、のんびり皮膚科やってるじいさんに「ああだいじょうぶ」とか言われても、わたしがだいじょうぶじゃない。大きな総合病院と提携のある皮膚科にした。

はー、なんかできてるだけじゃない?モードのおっさんは、癌かもしれん奥さんテンションに引きずりたおされて。皮膚科の入り口まで車で送りつけられた。

結果は粉瘤。

jsprs.or.jp

手術で取れ、と。日帰りでできる、と。そこの病院は平日しかできないそうで、土曜日にという夫に近隣で土曜日に手術ができるところを教えてくれたとのこと。そのうちに予定すると、夫の結論。

あー。よかった。ガンじゃなくてよかった。ちょっとその気になった?と聞くと「そんなわけはないと思ったが、ちょっとそうかなとかも思った」と。

わたしも「そんなわけはない」と思った。一月の健診時に腫瘍マーカーやってるしなと。でも小さなほころびから平和が崩れていく、というのが人間の運命だ。

ガン保険に入っていて、確かガン診断で100万とかだったと思う。
台風の時に物置の屋根が飛んで、火災保険で新しい物置を買った。以前のメーカーが無くなっていて、同じ容量のものが補償され、結局以前の倍近い価格のものが買えた。
交通事故のときに、医療保険から入院と手術の給付金が出た。コロナのときに入院給付金が出た。なんかまた、保険の給付金が動くのかせわしないなとか、ちょっと思った。

そんなことをふっと思えるのは、ガンはガンでもたかがメラノーマというところはあった。放置さえしなければ、怖い敵ではない。

しかし、本当によかった。ああ、よかった。