リツエアクベバ

satomies’s diary

2022参院選

「せんきょ、いきます」

今回も、娘の投票行動が滞りなくできるように準備した。しかし、今までやってきて今回できなかったことがあった。

立候補者の公平性を保つために、候補者全員を娘に提示してきたのだが。今回断念した。神奈川選挙区の立候補者が22名とか。多すぎる。

娘に提示するのに、誰を外すか。これまた難しい問題で。重要なのは、わたしの主観を入れてはいけないこと。与党と主要野党の候補者に絞った。

当日投票所で受付をして、「支援お願いします」と言って、そこからわたしと娘は別行動になる。
すぐに支援が入り、滞りなく終わる。はずだった。

今日の問題は、そこで支援が入る人間がそこにいなかったこと。「呼んできます」と言って、待たされることになった。
とりあえずひとり来て、それでもバタついていて。本人が書くから、と言ったら支援はひとりでよいことだからとひとりが娘についた。

娘はわたしが用意したカードを持っていて。
それを投票台に並べて、その中の一枚を選び候補者名を書く。カードには候補者の顔写真と候補者名がひらがなで書いてある。

支援についた人間が、おかあさんおかあさんとわたしを呼ぶ。持っているカードと候補者がちがうと。

いや、ひらがなで書いてあるだけだし。そしてひらがなで書く投票は有効だ。
三原じゅん子の顔ばっちりのカードを前にして「ちがう」とか。三原じゅん子の影響力もさほどではないということか。

支援の人間は、ひらがなで自分がピンと来なかっただけなことに気づいている間に、娘は候補者名を書き始めた。いつも支援に任せているから、娘の投票の秘密はわたしにも守られる。しかし今日は、見ちゃったよ。なんか呼ぶから。よりによって、長い名前の人を選んだ。ていねいに一文字一文字書くから、やたらに時間がかかる。普段ならそれが当たり前になるのに、慣れない人が支援に入っているので非常に気を遣ってしまった。
なんかもたついたので、投票所の立ち会い人になっているうちの地区の町内会長まで出てきて、少々まいった。

娘は二十歳から、一度も選挙を棄権していない。もう10年選手で、本人自身に迷いももたつきもない。当たり前に参政する。

わたしは。「娘の参政権を剥奪しない」という選択をした。それでも、世の中からそれをどう見られるかというプレッシャーが消えることは無い。

しかし、支援にもたつく状態を見せつけられると心底がっかりする。それは、「支援をお願いします」で、真面目に当たり前に動いてくださる方にこれまで多く出会ってきたからだと思う。

公職選挙法知的障害者への投票支援
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