2021年が終わる。
過ぎてしまえば過去で。過去になっていくことにぽかんとするが。
でも2021年、わたしは確実に死ぬ覚悟をした。
死ぬとは言わないが、死なないとは言えない。ただ最善の治療をする。その最善の治療をするために、あなたは昏睡する。
この説明で、「目覚めるかどうかわからないまま、目をつぷる」というのは死ぬ覚悟だろうと。
そしてそれが全て過去になり、わたしはぽかんとする。
そうやって過去になっていくことをながめるのもまた、生きていくということなのだろうと思う。
いつかくる大地震よりも、実は確実に「死ぬ日」がくる。当たり前のことを知った2021年だった。
そうやってまた、新しい年を生きる。