リツエアクベバ

satomies’s diary

LINE会話から その2

2021年4月13日からのこと

医師からの病状説明が4月13日にあり。思考の途中のようなものが、自分からの送信内容に見える。

文章が、なんだか芝居がかった感じにはなっていくが。文字会話しかできない環境だったので、これはもう仕方がない。うえに、いつ自分が「伝えられる力が無くなるか」感もあった。

しかし。モバイルルーターを持ち込んでいたので、調べたり文字打ち込みまくったりしていた。本当にそんな深刻な病状なのか、という感じの「文字数」ではあるなと思う。

ワイヤレスイヤホンも持ち込んでいたが。音楽を聴く気力はもうなくなってはいた。ちょっと聴いてはやめたくらいだったかなとも思う。なんか、疲れてしまう感じだった。やっぱりというか、聴くのはBUMPばかりだったように思う。聴くというより、その曲を知っている自分を見てるような感じだったように思う。

主治医からの説明が、夫に先にあったと医師に聞く。治療について「可能性の高い方を」と「本人の意思の尊重を」と夫が言ったとのこと。この「本人の意思の尊重を」というところが、なんというか、わたし自身が夫に理解されているという「伝言」のように思えて嬉しかった。

夫へのLINE

2021年4月13日

昨日までの酸素は、管で送られてくる酸素を「渡される」型の酸素フォローだったそうだ。つまり、足りないからもらって吸う、だな。それで酸素濃度はあがるんだが、食事やトイレやちょっとしたことで下がる。
安定しない。

ので「人工呼吸器吸うタイプ、かるめ」になったということだ。

渡す酸素と、今回の機能の違いは、酸素を送ってその酸素で呼吸させるために、酸素の送り込みに「圧力」が入るんだそうだ。
で、そのために鼻粘膜を傷つけないように酸素に湿度も多く含ませていく。

(ネーザルハイフローがよくわからなかった。説明を聞き。結局、使っている機器のモデル番号を確認して自分で調べた。退院後、重症者治療寸前の患者にする処置と、報道などで何度も見る。デルタ株流行時にかなり増えたらしい。この時期はまだ、使っている病院は少なかった。この病院でも、一台しかなくわたしが初めての使用者だった)

昨夜深夜、この「圧力」の数値がわたしと合わなかったのか、また安定しなくなり、機器調整に看護師さんが何度もバタバタしてた。
やっと「92」で落ち着いた。夜中はずっと80とかだった。

88あたりになると「苦しくないですか?」と頻繁に聞かれる。
正直「別に?」くらい。
うちにいたときの比じゃない。

必死に上げろ、やり方がどーのって言われて、こっちの素の申告受け取ってもらえなかったじゃない?

わたしもこっちきて、咳出るようになった。痰は絡まない、出ない。
あと、咳はするけど苦しくない。

先生からご主人にお話しがあったって、今、看護師さんに聞いた。

(主治医が病室にきて、病状説明をした。本人に話す前にまずご家族に、という段どりだった。それで前日「ご主人と主治医が話したい」ということだったのかと思う。
若い女医の主治医は、フェイスシールドに防護ガウンで看護師と服装が変わらず、おまけに自分で「医師だ」と言わないものだから、この時の主治医からの病状説明時に「看護師さん」だと思っていた)

わたしはどんどん、肺の状態が悪くなってるのね。

「わたしは死ぬの?」って聞いたら「死ぬかもしれません」って言われた。
つまり、重症者のカテゴリの寸前にいるんだね。

今の治療をすすめていって、人工呼吸器に入りましょう、ってタイミングがきたら選択することが絶対いいです。
ご本人は拒否の権利はありますが、それを選ぶより絶対に人工呼吸器です。
ただし、人工呼吸器起動で昏睡に入ります。
そして、体の回復を待ちますが、負けてしまったら死にます。

という説明だと、理解した。
こんな話、聞かされたのね。
ごめんね。

そうか。
あと数日以内に、わたしは昏睡なのか。
と、今、呆然とはしてる。
わたし、戻れるのかなあ。

もっとどんどん断捨離すればよかった。

じゃあ、昏睡しましょう。
ってときに、つぎにわたしは自分が起きるかわからないのよね。
それは、その時点でこの世とはお別れね。

ひとりでいくのね。

まあそのタイミングがきたら、いってくるよ。

生身で生還できなかったら、スピリチュアルで会いにいくよ。

姉ちゃんに連絡入れた。
もう会えないかもだから、あとはよろしくって。

(息子にLINE入れたこと。返信がきたこと。その内容などを話す)

「あとはお父さんと話しなさい」と言ってあります。よろしくお願いします。

LINEで友達に挨拶周りしたけど、カオスだぜ。

まー、実際、土曜日より今のほうがハアハアしてる。

飯、作り方とか考えながら食ってたけど、おれ死ぬならこれ作れないじゃん、とか思っちゃう。
(病院のご飯が美味しかったので、帰宅したら同じものを作ろうと。献立票を全て保存していた)

痩せなくていいじゃん、とか。でも太るわけでもないじゃん、とか。

おれ、生還したら、絶対無駄遣いする!

あなたは?動揺してる?

了解。
結局、目の前のミッションをこなすしかできないのよ。
がんばろう。

わたし、あなたと出会えてあなたと生きてこられてしあわせだったわ。

わたし、生還できなかったら、次にあなたが会うのは骨になってしまう。

そんなことをさせないためにがんばるわ。