リツエアクベバ

satomies’s diary

LINE会話から その1

2021年四月のLINEの会話履歴から。人工呼吸器の話が出るまでの時期の記録。

グループLINE

4月8日

日曜日発症でコロナに感染しました。

家族が検査、夫とダウン症娘は陽性、息子が陰性。わたしが一番状態が悪い。

かなりメンタル弱ってるので「だいじょうぶ、きっと治るよ」と、甘やかされたい。

味覚嗅覚はだいじょうぶ。とにかく血中酸素が上がらない。

咳がなく息苦しさが無ければ、測り方下手言われた。
まともな数値になるまで指変えたり深呼吸したりして測り続けろと。

家の中で30メートルくらいぐるぐる歩け。
そのあと、パルスオキシメーターではかれ。
このとき表示された数値をすべてメモして報告しろと。

在宅酸素欲しいと、明日言おうかなと。

咳、ないの。入院は対象じゃない。それから、横浜市内で入院難しい、下手したら県外、言われた。

咳無くて息苦しさないんだけど。
amazonで「スポーツ用酸素ボンベ」買ってみたの。すぐ酸素無くなった。

もうほんと、気分は「ゴーレムのめいそう」よ。ひたすら、布団かぶって耐えてる。

日曜日発症なので5日目。火曜日の午後くらいからしんどくなった。今日、39度台まで上がったので解熱剤。でも飲んで6時間もすると悪寒が始まる。

4月9日

昨日の夜から、舌の上にずっと溶け残った薬があるような。そんな苦味が消えない。なんか飲んでも消えない。これは味覚障害

飴食ってる?
?じゃない、飴を食べてます。
飴はうまい。

昨日、よる、38.8まであがり、サポートに「苦しい」と電話入れた。我慢するな、すぐ解熱剤飲めと指示あり。23時頃解熱剤。これは長く効いてたみたい。
朝は37度台。さっきから悪寒始まり、今現在38.3度。どのタイミングで解熱剤飲もうかな。

メンタルやばいので、これはあの「女神の力をお借りしよう!と。池江璃花子の画像検索かけて眺めてたら。あらまあ、涙止まらんよ。あの子は本当に素晴らしいね。

ちなみに状態悪いのはわたしだけです。
夫と娘は順調に回復しています。
神奈川県の宅食.けっこう役に立っています。

明日、入院できることになりました(21:04)
病院はどこだかわからない。明日までに調整するらしい。

高い熱が出て、解熱剤で下げる。これを繰り返していること。食事がほとんど取れていない中で、解熱剤を使っていること。そして今日、39度台の熱を解熱剤で下げたのに、状態が悪いこと。などのデータの蓄積が入院対象になった理由らしい。

今、震えがきてる感じでとても寒い。ゆっくりお風呂に入ろうと思います。

4月10日

やーっと入院したよ。みんな優しい。点滴入って、酸素鼻に入って、すごくらくになりました。

わたし、今、40度あるんだって、熱。びっくり。(18:10)

解熱剤飲んで、氷枕来た。気持ちいい。

あとね。
夫の感染が変異ウイルスらしい。
わたしはこの病院でこの変異ウイルスの関わりを調べるんだそうだ。娘は車のお迎えが来て、調べるんだって。

夫へのLINE

4月10日

さっき電話きた、その話(変異株の件)
なんかすげーことになったよね。
わたしね、今.40度あるんだって、熱。びっくりした。

解熱剤飲んで38度まで下がった。
なんか久しぶりに飯食った。うまい。

なんか不思議な薬のまされる(コロナ治療薬デカドロン)

4月11日

コロナを治す薬が点滴に入ったそうだ。

昨日飲んだ薬調べた。ステロイドだ。コロナ治療薬になってる。

熱は36度台になった。

「治るまで自然に待つ」のではなく「治す」体制に入った感じがする。
眠っている実感を持てるのはいつぶりだろうと思う。

鼻に酸素は少しずれるとすぐ状態が悪くなるとのことで、がっちり酸素マスクになった。

美味しいものを作って、美味しいお酒買って美味しいねえって。
なんて今までただひたすら幸せだったのだろうと。
そう思うと、ただ泣けてくる。

(酸素濃度画像/酸素投与されているのに94)

また鼻酸素になった。
マスクだと飯食ってる間に酸素濃度がどんどん下がるそうだ。あと歯磨きも。

ずれずにぎっちり鼻酸素、になった。それやって93とか、いいとこ94なんだよ。
今までノー酸素でよく耐えたなあと。

血糖値が高くなった。なんか対応されるのかな。治療薬のステロイドの副作用が血糖値の上昇なんだそうだ。

なんかやっと、人生がまだ続くことに実感が出てきた。
息子が危なっかしい未完成のまま、わたしは死ぬのかもしれない、って思ってた。

ちぃちゃんの健康チェックの電話きたよ。
わたし入院するから連絡先かえてもらったんですけど、言ったら伝わってないと。
連絡先教えてくれとか。
いや、履歴とか調べられないんですか、

とかやってたら、すぐスタッフからコール入って
「数値おかしいです!今なにされてるんですか!」って。

「電話かかってきて話してます」
「必要ですか?」
「切りたいです」
とかやりました。でも、番号教えてもらわなきゃわからないもんだったので、なんとか教えた。
(このことで病院から「通話禁止」を言い渡される。酸素濃度が急降下するのが理由)

わたしはご飯すべて完食できてる。おいしい。味覚嗅覚の異常は起きてないね。

わたしは今日は36度台だ。昨日の解熱剤がまだ効いてるのかな。

食欲は、確かに6割とかかも。一食にすごい時間かかる。あと、量も少ない。

わたしは食事の後、酸素使っても、90いくのが困難になる。スタッフがくる。ベッドの傾き調整してやっと91になった。

やばいけどフルサポートだから。あのまま入院しなかったら、死んだかもね。

今、92だ。食事のあと、ずっと84とかだったよ。苦しさの自覚はあまりない。
つまり自宅療養時も同様だよ、ノー酸素で。
神奈川、自宅療養の死者出すはずだよ。

うちでも80台ざらに出てたよ、わたし。
でも、ちゃんとはかれ、測り方が下手だ、指をかえろ、歩き回れ。むちゃくちゃだったよ。

指入れて80台見えたとたんに別の指。
だめならほったらかして、あとでやりなおし。こんなのいいことひとつもない。
殺されるとこだったよ、サポートに。

4月12日

(変異株検査で、娘がPCR再検査に行くことに。迎えの車が手配される。二人とも高熱が出てきたので、検査する病院で診察も受けることに)

呼吸器の主治医が決まった。
ご主人と話せますか聞かれたから、今日はどこで時間が取れるかわからない。
わたしが、話を聞く言いました。

鼻からも、酸素マスクでも酸素がなかなか安定しないので、機械をパワーアップさせることになり、部屋が変わった。

鼻に管で酸素が入るのだが、濃度が濃くなるらしい。たしかにあっという間に90を超えた。

ただ、機械から離れられない。
トイレに行けなくなったので、ベッド脇にポータブルトイレがおかれた。

広いぞ、この部屋は。かなりぜいたくな四人部屋を個室使用だ。

医師からはまだ話ない。さっき、ベッドでレントゲン撮った。

こちらは医師の話はないよ。
今日主治医が決まって。
これまでのデータでも整理してるのかしら。
とりあえず、点滴の薬は減るって看護師さんさ言ってた。

あと、新しい機械のパワーがすごくて急に楽になったのは確か。

ただ、鼻に入る部品がでかくて、鼻つまんでご飯たべる感じがかなりきつい。
モニター見ながらバレない数値維持して軽く外すズルしてる。

数日後にポストに「ジャミン」という会社からグレーのビニールのA4くらいの封筒が届く。中にTシャツが入ってる。
これ、そのまますぐ出せるところにおいといて。

自閉症支援シャツだ。気球に乗って、自由に空へ行く。退院したら着たい。いま一番着たい。

4月2日か、世界自閉症デーだった。