リツエアクベバ

satomies’s diary

いってらっしゃい

私学併願受験日、いつもより早い朝。寝坊ぶっこく夢でも見そうだったが、疲れる夢も見ず無事に朝。「熱、計っといてくれ」で体温計を脇に突っ込む息子。ピピピ、どう? 「36.3」。おお、よかったよかった。つか、昨日も結局発熱せずだったから心配し過ぎか?
いや、そんなこともないらしい。昨日、数人の中三かーちゃんと話す機会アリ、「なんか風邪引いた」って言ったら「きゃー」と反応された。加湿だのなんだのと健康管理万全で、あの手この手で予防予防の家もけっこうあるようだってのを知る。わたしはのんきな方らしい。
とにもかくにも、無事に出発。いってらっしゃい。ヤバそうだったら近くまで車で送らなきゃとも思っていたけど、それも避けられた。途中経路のラッシュにも無事に耐えられそうで一安心。
昨夜、併願私学の学校説明会に行ったときに学校の受付で買ってきた過去問を出して見る。「公立の入試問題に比べてけっこう難しいよ」、どれどれふむふむ。国語の問題の長文がやたらに長い。数学の難問的な問題も公立問題より多い。「併願だからってなめんなよ」ってとこなのか。
高校受験を前にして、へー、と思ったこと。クラスの名前は微妙に違えど普通クラスと特進クラスがあり、難易度がわかれる私立校は多い。経営のための人数確保の普通クラスと、進路実績の数字を生み出してくれる子のための特進クラスとを同じ学校に置くということかと、私学も経営手腕ってのが問われるんだろうなあと。私学入試の試験問題は、特進クラスに照準をあててるのかもしれない。普通クラスを併願専願でもってくる子はよほどの点数で無い限りは当日の点数は問われないようなので、それはそれでアリだと思う。
過去問題集にざっ目を通し、「ふむ、英数は問題無さそうだね、国語はキミには難しいだろう、あとは国語の長文で小説が出るかどうかがキーだわな」。苦手の国社の社が無いので、得意教科二つと苦手教科一つ、この子にとって三教科は有利。
この方、とにかく小説読解の問題が苦手。「主人公の気持ち」的な部分がとっても苦手。現実、「その場に居合わせる人の心の機微」に合わせた行動を、こっちがとやかく言わなくてもすすっと取ることができるタイプの子どもなのに、この辺が苦手なのは理解に苦しむ。「そうなんですよ、なぜ?っていうくらいこの手の読解が苦手な子ってのがいるんですよ」ってなことを塾の先生も面談で言ってた。国語を教える人間には本をよく読んで育った人が多く、そういう人にとってたやすく身につけてきた力というものを備えていない子どもが国語が苦手な子に多く、教えることが難しいってとこがあるんだそうだ。教える側がそういうとこを無意識に身につけてきてしまっているというところがあるってことで。
育てるときに本を読ませるとか、活字になじむ育て方をするとか、まあそういう育児マニュアル鉄則みたいなものは多くあるが、本人全く興味を示さなかったので無理強いすることもないか、みたいなとこがあった。絵本の読み聞かせもこの子はたいして喜ばなかった。読み聞かせを喜ぶねーちゃんが喜ぶのが好きってなとこ程度。「親が本を読む姿が環境の中にある」なんてのも、子どもにどうするとかこうするとか以前にかーちゃんの生活の中にその風景万全だったにも関わらず、ってとこなんだから、それは本人の脳味噌のタイプの個性だろうとも思う。
社会が苦手なのはとにかく歴史が苦手なこと。時代時代のストーリー的な理解がダメ。暗記ものとしてやたらに努力してもろもろ覚えても、問題文で問われていることがわからなかったりする。ものすごく努力してたくさんのことを覚えても、試験問題に向かったときに「覚えているはずのことが何をどう問われたかがわからずに、正解を出せない」ってことが重なると、なんかもう、本当にかわいそうになってくる。重要ワードの一問一答なら全然平気なんだけどね、国語力の無さが完全に影響。
おもしろいことに英語は平気。小説の長文に目を白黒させても英語の長文読解は平気。塾の先生いわく「文法が完全にしっかり入ってる。文型の導入時には(だいじょぶか?)みたいなあやふやな理解をするけれども、二度目の授業の時には完璧に習得してる。一度理解した文法に関して崩れない。ルールがはっきりしてるものには抵抗がないんでしょうね」とのこと。そうそうこの人、ルール好き。同じ国語の長文読解でも、論説文は苦手意識が消えた。接続語のルールが頼りになるらしい。そういや本の類は絵本の頃から全てNOだったが、ゲームのルールブックは別。誰が教えなくても幼児期にカタカナを全て習得、教科書は「親が持ってたゲームの攻略本」。読めと言った覚えはない。平仮名は年長児の時に幼稚園が指導をやっていたがさっぱりで、小学校に入ってからやっと習得。
神奈川の県立高校は校則がゆるい。オール5状態の子が入学するというトップ校にピンクの髪の毛の男の子がいるとかって話をちょっと前に聞いて驚いた。公立校よりも校則がしっかりしてる私学の方が息子には合っているのではないか、とも思っているところはアリ。「行くことになった学校が本人の学校」ってとこで、神様はどっちを選択してくれるんでしょう。どきどき。