昨夜、勉強している息子がコホンと咳。「ちょっとアンタ、風邪引いたの?」と聞くわたしに「喉が痛い」と。やべー、やべーじゃねーか、オメー。喉が痛いってのは熱が出やすいってとこ、あるじゃねーか。うわお、こえーこえー。もう寝ろ、頼む寝てくれ。
翌朝、「おはよう」。なんだその声は。わお、思いっきりガラガラじゃねーか。ちょっと熱計ってくれ、熱。36.6度? ふうん。
ううう、と考えて学校を休ませる。日中熱が出なきゃいいが、いつもだったら熱でも出たら帰ってくればそれでいいが、今日は普段と違う。併願私立の入試前日。出なきゃ出ないでそれでいい。でも、もしも熱が出るのだったら体力温存しておかなければ。内申基準だとか学校間の確約とかで併願私立合格は約束されているものの、それは「入試当日に学力試験を受けて」はじめて成立するもの。熱があったって行かなきゃならんものなわけで。
いやー、つくづく、新型を秋に罹患しておいてよかったと思う。この時期に体調ヤバいと加害者モードになってしまう。「明日、面接どうしよう」と息子が言う。面接でマスクをしていた方がいいのか、面接で咳しているヤツはヤバいのか、ってとこで。「『新型は秋にやってる』って言って、向こうの指示を仰ぎなさい」ってとこでまあいいだろうと。
中学に電話、「風邪の初期症状が出ている、明日は併願受験日、大事を取りたい」。それはそれは休んでくれ休んだ方が得策との返事で熱は無いけど病欠。「新型は秋にやってます」ってのも付け加える。新型罹患のケースでは公立入試は別室受験を中学が先方に相談って話だったけれど、私学もそんな話になるのかもしれない。学校間連絡も新型からむと大変そうだと改めて思う。流行が下火になったとはいえ、息子の中学ではまだ数名の新型による欠席は出てる。
もそもそとお勉強を始めるが、「寝てもいいよ」と言うとこんこんと眠る。まあビビらせてくださるお子さんですこと。あっちに行きたくてこっちは滑り止めとかなんとか言うけれど、選択した時点でどっちも「行こうと思う学校」だと思う。それでもって「行く可能性が高い学校」だと思う。行くことになった学校がアンタの学校ってとこで、相手の選択によって決まる以上どっちも「行く学校」なんだから大事にしなきゃいけないことには変わりはない。
そんなこんなで公立高校後期入試の志願変更受付日の最終日が終わる。最終的にはどんな倍率になるんだろうか。結局息子の意志は変わらなかった。
息子の熱烈志望校の校名で検索をかけていて、ヤフーの知恵袋が出てきたので見せた。質問は「○○高校を受験したいが、内申が××で過去問題の得点が○○点を超えない。志願変更をした方がいいのでしょうか」というもの。ここで出された内申の数値は息子よりけっこう高い。しかしここで出てきている得点に関して息子はかなり上を行く。「こんなヤツばっかだったらいいのに…」と息子がぼやく。いやいやそこを見て欲しいんではないよ、と。見て欲しいのはここで出てきた回答だよ、と。
ヤフーの知恵袋ってものは、所詮個人の回答で回答の根拠となるものの正確性がアヤシいものはたくさんある。でもそこに出てきている回答は、「第一志望の『第一』ってとこが大事だと思うよ」という主旨だった。受けなかったら後悔するかどうかってことが合否より大事な場合がある、ってことなんだなと教えてくれる。「最終的には自分自身が決めること。自分も迷ったけれど第一志望を受験した」と続くその回答には「そして私は合格しました」とは書いてなかった。そこがいいなあとわたしは思ったので見せたかった。たとえ挫折を経験するのであっても、15歳の自分自身の選択というものは大事なものなんだと思う。
それもこれも「二番目の学校」のもつ自分にとっての魅力と大事さがわかってできる挑戦。どうやら悪化は避けられたようで安心。ってなことで、私学併願受験前日、そして決戦の日まであと9日。