リツエアクベバ

satomies’s diary

学校説明会

息子の高校で、次年度入学希望者向け学校説明会の「第一回」が今日開催。
学校からのスケジュール表を見て、「おお、もう学校説明会があるんだね」と言っていて。行きたいなあ、行ってみたいなあとか言ってて。担任にも聞いてみる「行ってもいいですか?」。担任、ちょっとびっくりしてたけれど、「卒業生も見に来る子はいるし、いいんじゃないですか?」と。
当日は体育館を使用するので部活は休み。「さあ、土曜日は寝てるぞ〜〜」と息子が言うから、「ねえ、わたし行ってきたいんだけど」と言う。「ホントに行くの?」と聞いてくる。だよねえ、まあ変だよなあとか言いながら、どうしても気になって仕方がない。行かないと後悔するんじゃないかと思ったので、やっぱりのこのこ出かけていく。去年5回開催中3回行ったんだけど、年度の第一回にどうしても行きたかった。
ここの学校の学校説明会は、非常にオリジナリティがあふれてる。どこがどういう風にと言うと、それは校名を言ってしまうのに近い。ちょっとしたフレーズでもGoogle先生がすぐに校名を教えてくれると思う。最初にここの説明会に行った息子は、他校の説明会で首をかしげる。「いや、こういうのが普通なんだよ。あの学校が変わってるんだよ」という感じ。
説明会自体は今回もおもしろかった。どうおもしろかってことになると、また「イコール校名を言っちゃうようなもの」になっちゃうので、このあたりはナイショ。
説明会が終わり、たくさんの中学生と保護者が帰って行く中で。校門を出たときにすっと耳に入ってきた「男の子と母親」の会話。「どうだった?」と聞く母親に、もそもそとあれがどうのこれがどうのと言いながら、男の子がきっぱりと言った「この学校に行きたい」。母親が答える、「そう。がんばりなさいね」。
うわっ、ダメだ、胸んとこにぐぐっとなんかこみあげてきた。目んとこになんか水が出てきそうになった。一年前のわたしたちみたいだった。
もう、とっつかまえて受験情報を山ほど渡したい気持ちになるとこを、ぐぐっと我慢。ここから実際に志望校を決定していく12月まで、この子の気持ちがどうなるのかそれはわからん。下手に手を出しちゃいかん。これからこの男の子のストーリーは始まるんだ、と思った。そのストーリーってものこそが大事なんだと思う。その気持ちさえ充実していれば、わたしが渡せるような受験情報はきっとこの子も手にできるだろう。
しかしこの母子の会話を聞いちゃって思った。ああ、だからわたしは「第一回」に来たかったんだな。
帰宅して夫に「帰路で会った親子」の話をする。「泣きそうになっちゃったぜ」と言うと夫が笑う。息子には「ねえねえ、アンタに思わずメール打とうかと思っちゃったよ」。この子の担任が吹奏楽部の顧問で、説明会開始までの吹奏楽部の演奏に楽器をもって一員として参加。演奏が終わって挨拶をするために立ち上がったときに、この先生だけが「立ち上がった途端に楽譜をばらばらと落とす失態」をやって、それがむちゃくちゃおかしかった。ってのをアンタのかーちゃんはしっかり見ちゃったし、チェックして息子にコト細かく話しちゃったっぜ。あはは、月曜日にはセンセーにヨロシクね。