10日に併願私学の受験。11日の今日、合否発表。無事に「合格」の文字を見る。うれしい。
10日受験の学校が合否発表の今日は祝日、学校には中三担任の教員が出勤しているとのこと。併願私学の発表で「不合格だった場合はすぐに学校に電話を入れろ」という指示。併願を落とした場合その後の対策がすぐに必要ということなのだけれど、併願を落とすってのはどういう事態なのかよくわからずに不安にはなった。
「落ちたって言ってた人はいたよ」、合否発表に行った息子が言う。他校の生徒の話だそうだ。ああ、やっぱりあるんだね。塾やネット上では私立併願の内申基準の情報を出したりしているが、実際は公開される情報ではないらしい。学校から渡される進路希望調査票に志望校名を書き、12月の進路面談時にその調査票に赤字で「OK」って書いてあって「ここは大丈夫です」と言われただけでそれ以外のことは実はよく知らない。ネット上でわかる内申基準に息子は余裕をもってクリアしているってことしかわからない。これがギリギリの場合とか、少し足りない場合とか「不合格の可能性があります」とか事前に言われたりするんだろうか、それもよくわからない。とにかくわかっていることは、中三の担任たちがここのところ皆ピリピリとした顔をしていることや、息子の担任の頬がこけていっていることとかってので、中三の担任ってのは大変なんだなあってこと。
とにもかくにも行き先というものがひとつ決まって、一安心。第一志望の志望校選択の本人の理由から選んだ学校だし、なんだかんだ高いだけあって設備が充実。あともうひとつよかったと思ってることは、部活でダブルスを組んでいた友達がすでにこの学校の特進クラスへの進学が推薦によって決まっていること。この子は友達とか同級生とかダブルスのペアの相手ってとかってのを越えて非常に大人の部分をもった子で、息子の個性を充分理解している。成績もかなり違うしこの学校に進んだとしても生活は別のものになるだろうけれど、でもなんか同じ学校にこの子がいるってのはわたしは安心。
公立の後期入試の志願変更の受付が終わった。あちこちで志願変更なんちゃらの話を聞いた。倍率が高い学校から倍率がもう少し低い、もう少し難易度の低い学校に落としたという話。聞きながらぎょぎょっとする。その「落とした学校」にも、その学校の倍率でヒヤヒヤしている子がいる。上から降りてきて下がはじかれる。「なんだかかわいそうだ」と言うと、息子が「かわいそうだって言ったら、どの立場にいるヤツだってみんなかわいそうだ」と言う。それはそうだ。そして自分とこだってその選択をしたかもしれないんだ、人のことなど言えはしない。「募集人員2万2124人に対し、志願者数は3万2587人」。一万人ちょっとが泣くってことがあらかじめわかってるのだものね。そして100人以上の不合格者を出す学校もランクいろいろ、ひとつやふたつの学校じゃ済まない。
志願変更後の倍率が出る。全日制の2511人が志願を変更したそうだ。2511人もの15歳が葛藤したっていうことで、そしてその2511人の動きでまた、一喜一憂した15歳がいるってことなんだなと思う。息子の熱烈志望校からも志願者が去った。倍率は少し下がったけれど、自信の無い子が動いたってことで、それと「結果的にマイナスになった数値」だけしかわからないから上位校からも動いているかもしれない。息子自身も単純に喜ぶというより、志願者数の正式決定で気持ちが引き締まっている感じ。倍率が低かった学校は狙い打ちのように他から流れ込んでいる。なかなか厳しいものだと思う。
併願私立からは合格通知と共に、入学手続きのための振り込み用紙が同封。公立後期の合否発表の日にもしも不合格だったらば、わたしはすぐに銀行に行って同じ立場の群れと共にやたら混雑している窓口に並び何十万もの金を払い、そしてその振り込みの証明をもって併願校に手続きに走らなければならない。その日中にこの作業が終わらなくても土日はさんでもう一日だけ余裕はあるのだけれど、本音を言えばあと2〜3日の余裕は欲しいね。