リツエアクベバ

satomies’s diary

精神力

実家に行った。「あのさ」と母に話した。今週なんだかざわざわしてたんだ。なんだか不安というか、気持ちが晴れなかった。

なんてことはないのに、急に不安というか、得体の知れないざわざわがくることがある。
わたしは、生理も産前産後も更年期も、特にメンタルに変化は無かった。でも、55あたりから(あら、ざわざわする)ってことが時々あるんだ。

ある日思った。ああ、これは。なんだか今思ってることとか、具体的なストレスがどうこうよりも。たぶん薬で解消するような類のやつだ。そう思ったら急に気にならなくなった。風邪がそのうちよくなるように、いつのまにか通り過ぎる。

年をとったんだと思うのよ。と、母に言った。それでね。わたし、これを食べたらなんだかほっとして、ざわざわが終わったわ。

小豆といっしょに煮たかぼちゃが、ほっこりと美味かった。

あとさ。と、母のこと。
最近、急に年を取ることの不安に取り憑かれるような気持ちがあったでしょう?
今までは90歳の向こうが、何となくのイメージだった。近づいてきて現実的に怖くなってるのはわかる。
でも、怖がりながら一年と、今までと同じ気持ちの一年と、後者の方がずっといい。
あのさ。年を取るのって、精神力いるんだねえ。

などと、ふたりであーだこーだと話す。わたしも母も、なんだか元気になった。
得体の知れない荷物は、ふたりで顔を見合わせてその荷物について熱心に語り合うと、得体が知れないではなくなる。

そうか。と、年をとることにちょっとおりこうになった。ような気持ち。の一日。