リツエアクベバ

satomies’s diary

退職

ずいぶん迷ったけれど、16年続けたパートを辞めることにした。

午前中3時間週三回、近所。娘のような子どもをもつ立場としては、願ったり叶ったりの条件で。だからこそ、娘が中学から今まで続けて来られたのだよなあと思う。

4月4日発症で、それから休み続けている。ひたすら有給が動く。人手が足りないので入院が決まった時点で「人の募集を」と会社には伝えていて。

会社は四月の中旬から募集を始めたのだが、人が決まらない。うちからは徒歩圏内の近所だが、世間的には非常に立地が悪い。そして勤務日勤務時間など、絶妙に中途半端なのが難点のもよう。わたしのもつカードとしては、その中途半端さで続けて来られたようなものなんだが。

そんなこんなで人手が足りないので「いつから出られるか」「週一でいいから」と言われていて。
いや、しかし。勤務内容が体を使う雑用。しかも坂のある徒歩15分は、現在のわたしの体ではそこそこきつい。
でも行って行けないわけでもないなあ、とは思ったのだけど。

それでも退職を選んだのは。

今回「死ぬかも」思った時に、片付けておきたいものが山のようにあると思ったこと。
「いつかやろう」の「いつか」は、ある日突然来なくなるのかもしれない。
生きている時間が有限ならば、やるべきことをきちんとこなす毎日にしたいと思った。そのための時間をちゃんと持ちたいと。そんなことを考えていた。ずるずると元の日常に戻るのに、抵抗がある。

パートを始めた時よりも、うちの経済状態がよくなっていること。

そして今回辞めようと思った最大の理由は、「辞められそうな時に辞めた方がよさそうだ」ということ。
体を壊しても「次の人手が見つからず簡単には辞められない」のがよくわかった。ということは、今後辞めなければならない事情が出てきても、簡単には辞められないんだろうなということが分かったというか。まあいずれ辞めるのなら、チャンスかもなと。

コロナで簡単に行き来はできていないが。母は88だ。今後どんな形で「行ったり来たり」の可能性が出るかわからない。そのときになってジタバタするより、今を区切りはちょうどいいのだろうなと。

「入院することになった。先のことは全くわからない。人の募集をしてください。それで退職でもかまいません」

と、四月に言っているので「退職希望の場合は1ヶ月前に」はクリアだそうだ。「現在の体調に自信がない、家族から反対された」が上司に伝えた退職理由。

16年続けた日常を、自分の意志で終える。そのきっかけは突然やってきた。
そのことがとても寂しく、なかなか決められなかったけれど。
決めてしまったら、前を向くしかないなと思う。指定の書式の退職届けをポストに投函。近日中に私物を取りに行く。