リツエアクベバ

satomies’s diary

つらい

つらい、つらい、つらい。
じわりじわりじわりとつらい。
猫が。まともに歩けなくなった。後ろ足がよろよろする。

娘が。赤ん坊のとき、闘病のとき、命の不安があると言われたとき。わたしはどうやって日々をやっていたんだろう。ああ、娘は生きるはずだと思っていたからな。猫は死ぬ、それがわかっている。

テレビを見てると若い猫が出てくる。うるせーよ。うちの猫が若い時をわたしはちっとも満喫してないなと思う。
うちの猫が動画で面白がれるような頃、わたしはうちの子どもたちでいっぱいいっぱいだったな。走り回るシッポの生えた末っ子の日常を、のんきに動画で撮ってる暇などなかった。

うちの猫は。高いところに登って、降りられない降りられないとよくニャーニャーニャーニャー鳴いてた。
うるさいよ、自分で登ったんでしょ!降りられるでしょ!とか、よく叫んだり脚立出したりしてた。

ある日、ピンポンとチャイムが鳴ってヤマト運輸のにーちゃんが来た。
うちに荷物を持ってきたわけじゃない。うちの物置で猫が鳴いてる、降りられないようだと、困ってようににーちゃんが言った。

「あれ、うちの猫なんです。登って降りられないとかすぐ鳴く。でもあそこに何度も登って、何度も降りてきてます。だからだいじょうぶだと思う。鳴き続けるようなら脚立出します。ご心配ありがとうございました」

クロネコヤマトが黒猫をほっておけないのはうちに限って言えば真実だった。

つらいつらいと思う。もうこうなったら夕飯のときにプレモル飲むと強く思う。プレモルは美味いね。本当はインドの青鬼の方が好きだが高い。
しかし超えなきゃいけないつらさはまだ先にある。インドの青鬼、買っておこうと思う。

猫が死んだら。焼いてください骨ください、と予約すると個別に焼いて骨壷に入れてくれる。横浜市二万円。
これは義妹がやったことがあるので詳しい。
タオルでくるんでダンボール箱に入れて渡す。

死んだら、スーパー行って野菜の入ってたダンボール箱とかもらうのか?
amazonが次々とダンボール箱を持ってくるが、ちょうどいい大きさの箱の在庫がうちにない。
真新しい箱を買っておきたいなあと思う。
生きてるときにこんなこと考えちゃまずいんだろうか。しかし葬儀屋介さないんだから仕方ないわな。