リツエアクベバ

satomies’s diary

「コーキーとともに」その4

第三話。シリーズ始まってふむふむと見ていた視聴者は、まあここでやられちゃいますタイトルかもなあと。やっぱりChris Burke、すごいよね。
ダウン症者としてはレベルは高い方だと思う。それは前提であると思う。でもストーリー展開の中でChris Burkeの健闘が無かったらこの番組のヒットは無かったと思う。そしてただがんばるだけじゃなく、見ている人をおいていかない。豊かに動く彼の表情が、見ている人をそのストーリー展開のシチュエーションにちゃんと連れていってくれるんだな。つまり立派に俳優としての仕事をこなしている、とても魅力的にね。
あと。Chris Burkeの英語は聞き取りやすい。文を構成する単語一個一個が聞こえやすいんだよね。早口でべらべらべらっていかれちゃうのが多い中で、単語一個一個が聞き取りやすい。これは英語圏の人間にとって「たどたどしい」ということになるのかもしれない。
家の中のどっかにあるはずの、アメリカのChris Burkeに関する記事を翻訳されたコピー。捨ててないと思うからあると思うんだけど、もうどこをさがしていいかわかりゃしないとこに突っ込んである。その文章の記憶を引っ張り出すと、なんだけど。
Chris Burkeの家庭はChrisの上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいて、きょうだいたちは子どもの頃からモデルをやっていたそうで、そういうステージママ系ファミリーだったと。そこでChrisだけに仕事を与えられない、Chrisはいつもお兄ちゃんやお姉ちゃんの撮影を見るばっかりだ。Chris自身が「ボクもおにいちゃんやおねえちゃんのようにカメラの前に立ちたい」と。そんなこと言ったって…、と頭を抱える両親、という構図が続いていたらしい。
そしてChrisにもチャンスがやってくる、テレビドラマ「Life Goes On」のオーディション。そして撮影開始。第一話でカンニングの汚名を着せられ、長文を暗唱してみせるシーンでは、誰もが本当にそれができるのかと緊張したそうだ。母親役の女優のこのシーンに対しての感情移入なんてこともそういえば書いてあったと思う。
第三話では体を張ったシーンがある。Chris Burkeはダウン症者としてはその運動機能はかなり高い方だと思うんだけど。それでも驚きでしたね。

第三話/邦題「ベビーシッター」

2008.3.24更新分/「コーキーとともに」その3 の続き。
ベビーシッター宅にファイヤーマンがやってきてすぐに避難しろと言う。パパとママに電話で連絡を取ろうとするコーキー。つながらない電話。パパとママはコーキーの様子を見に出かけてきてからの帰路の途中で家は留守。電話には出られない。ベビーシッターのテストの時、ビリーの父親に「火事になったらどうする?」と聞かれたコーキー。「ビリーを連れてanother houseに行く」と答えた。それは回答としては正解。でも今、一人でビリーを連れてどこに行ったらいいのか、パパとママには連絡が取れない。
ファイヤーマンが再度玄関のチャイムを鳴らす。避難してください。コーキーは覚悟を決めてビリーとともに外に出る。
ビリーのおうちのご近所には、コーキーに好意的なじいさんがいた。ベビーシッターのテストのときに「やあコーキー」とにこやかにコーキーに手を振るじいさんがいた。外に出るとこのじいさんがすぐにコーキーを見つけてくれる。じいさんは自分の車にコーキーとビリー、そしてビリーの仲良しの犬「ラッキー」を乗せて一行はコーキーの家に向かって走り出す。
じいさんは…、途中で道がわかんなくなっちゃう。ビリーはトイレに行きたいと言う。まあその辺でやってきな、ってことで車を停める。
ビリーは、ラッキーを連れて山の入り口に。ラッキーの引き綱を放してしまう。ラッキーは山の中に向かって走り出す。「ラッキー、ラッキー」。ビリーはどんどん山の中に入り込んでいく。
じいさんは地図を出して、う〜ん、おかしいな、どこで迷ったんだろ…。そこに聞こえてくるビリーの声、「ラッキー、ラッキー」。コーキーはその声にすぐに反応、「ビリー、ビリー」。コーキーも山の中に入っていく。じいさんは…、地図を見てる。う〜ん、おかしいな、どこで迷ったんだろ…。
「ラッキー、ラッキー」。ラッキーは急斜面を降りていってしまう。草も生えていない土だけの急斜面、ビリーはラッキーを追ってその急斜面をすべっていく。そしてラッキーをつかまえて見上げる。上れない。
「ビリー、ビリー」「コーキー、コーキー」。コーキーがビリーを見つける。ビリーは上れない。コーキーはビリーを助けられない。コーキーはビリーに歌を歌うように言う。真っ暗な中、ビリーが寂しがらないように。コーキーが誘うように先に歌い出す、ビリーがそれに続く。その声を聞きながら、コーキーはビリーを助ける手段を探す。
じいさんがや〜っと、あれれ?boysたちはどこだ?と異変に気づく。
コーキーは、山の中に捨てられていた廃車の中からロープを見つけだす。歌い続けるビリーの元に戻ってきて斜面に向かってロープを投げる。
届かない。そしてこのロープだけではビリーとラッキーを助けられないと判断する。
「I'll be back! Keep singing!
コーキーは古タイヤを探し出してくる、歌い続けているビリーの元に。古タイヤにロープを縛り付け、崖の上にある木にロープの端をしっかりと結び、古タイヤをビリーに向かって滑らせて降ろす。そしてコーキーはその斜面をロープをつたって下りていく。ビリーの元に着いたコーキー。古タイヤに腹這いになり、ビリーを背に乗せ、腕の力でロープをたぐり寄せて顔を真っ赤にしながら斜面を上っていく。上りきった上で迎えてくれたのは、やっとそこまで来てくれたじいさん。
ビリーの両親が家に帰ろうとして異変に気づく、避難所に向かう。ビリーとコーキーはどこにもいない。「きっとコーキーんちにコーキーが連れて行ったんだ」。コーキーの家に急ぐビリーの両親。でもビリーとコーキーはいない。コーキーのパパとママもそんな異変は何も知らない。
警察が呼ばれる。事情を聞かれる。コーキーのパパがコーキーの説明をする、「He is Special.」。ビリーの父親が言う、「ビリーはまだたったの6歳なのに、スペシャルキッズなんかと…」。その言い方をビリーの母親がとがめ、コーキーのパパはその表現にぴくんと反応して振り返り、警察官がまあまあと止める。ベッカが「わたしが悪い」「I'm so sorry」とビリーの両親に言い、ママが「ベッカ…」とベッカをいたわる。
コーキーの家のチャイムが鳴る。扉を開けて入ってきたのは土まみれのコーキーとビリー、そしてじいさん。コーキーを抱きとめるママ、母親に抱き上げられるビリー。険しい顔をコーキーに向けるビリーの父親。じいさんが簡単にコトを説明。なんでそんなことになったんだと険しい顔をコーキーに向け続けるビリーの父親。その父親にビリーが言う。「Dad,Corky is safe to me and Lucky. Stop to malign him.」。
ビリーの両親は帰っていく。じいさんは涙ぐみながらコーキーを褒め、帰っていく。コーキーを抱きしめるパパ。Good jobだよコーキー。「さあみんなお腹すいちゃったわよね、何か食べましょう」とキッチンに誘うママ。ってラスト。
コーキーとベッカとパパとママの他にペイジもこの家族にいるんだけどね、この第三話にも出てくるしラストシーンにもいるし。でもペイジのシーンはいろいろと難しいんだな、コーキーストーリーと別ラインがあるし。ちなみにペイジはこの家では一番おねえちゃん。ベッカとケンカするけどコーキーには優しいって役所。ペイジはパパの前妻の娘です。継母のママとやり合ったり、ごめんなさいと抱き合ったり、まあそんなシーンもアリです、「Life goes on」。