リツエアクベバ

satomies’s diary

忘れるのが怖い

元々、若年性の認知症に関心があり。家族の書籍など読むことが多かったのだが。
自分の体の老化を感じ始めたら、忘れることが怖くなってきた。
あれ?と思うことは、早く早く早く、思い出そうとしてしまう。

元々、物の整理が雑で。「物を決まった場所に置く」ということが、昔からできない。
考えなしに「ちょい置き場所」に、とりあえず置いてしまい。しかも、この「ちょい置き場所」も家のあちこちに存在する。
わたしの「あれ、どこやった?」のドタバタが始まると。夫と息子は、黙ってわたしの動線をたどって見つけてくれたりする。

てへぺろじゃねーわ、ちゃんとしようぜ、なのだが。最近は、「物をなくした」よりも。「どこに置いたかわからなくなる」自分に、ジタバタする。

今日も、だ。ちょいと物置に用があった。壁掛けのキーボックスから物置の鍵を取って、物置の用事を済ませた。そのあとなんだかんだをして、雨なので娘を駅まで車で迎えに行った。帰ってきて、キーボックスに車の鍵をかけてしまおうとしたら。物置の鍵が無い。記憶が、全く、無い。

ジーンズのポケットを確認し、あちこち探して。玄関に落としてないか、やたらにドタバタして。とにかく、記憶が無い。泣きたい。わたしの脳みそは溶けていくのか、いや固まっていくのか、怖い。

もういい、外でなくしたわけても捨てたわけでもない。家の敷地内には絶対に存在する。もう、わたしはメシを作るんだ。

と、思って。エプロンを手に取ったらさ。そのポケットに入ってたわ。ここにいたのか。鍵も、わたしの「安心」も。よかった、見つかって。