リツエアクベバ

satomies’s diary

昔の写真

学校行事からカメラマンが消えたのは、いつ頃からだったんだろう。
息子が小学校や中学校の頃は、まだ行事に雇われるカメラマンの写真が学校の廊下に張り出されてた。いや、中二までだったような気もする。

素人が撮った写真のプリントに比べて一枚の値段が高い。それなのに、誰かが中央に写るものの背景にちらっと横顔くらいで購入を申し込むものだから、こんな写真まで入れて総額ここまでの値段かよとはよく思った。集合写真も高かったからね。

いろいろなものを整理していて、そうした写真を入れた「購入袋」がそのまま出てきたりする。
申し込んで、買って、見て、放り出す。それを適当にしまいこんで、また出てくるみたいなこと。

ぽつぽつと出てくるそうした写真をiPhoneのアプリでスキャンする。そうして息子に送る。いまさら写真をプリントでもらう気もないだろうと思うので。

小学生の顔も、中学生の顔も、わたしは集団が写る写真の中に息子を見つけられる。それが、たった数人で中央に写るものでも「ガチで誰かと思った」と本人が言う。
なんだか、へーと思う。

たぶん、アップデートされた「今」が、本人にとっては「認められる自分」なのかもしれない。

では自分はどうなのかと言えば、子どもの頃や10代とかの写真を見れば、やっぱり同じようなものかもしれないと思う。

ただ今は、ううむ。正直、45歳あたり以降の写真は「劣化」の二文字がちらつくけれどね。
まあ、生き物というものは老いるものだから仕方ないわね。