リツエアクベバ

satomies’s diary

宿泊学習と息子

 もうこうなったらついでに書いとこ。と、リエのブクマと☆付けを見て思ったぞ。特に注目はいらんです、まだちゃんと記憶してるうちにメモメモ。

娘小1、息子年少「初めての娘の宿泊学習」

 朝、娘の出発の見送りに息子も連れて行く。準備した大きなリュックを先生が持ち、ちょこちょこと大型バスに乗り込んでいくところを見せる。「いってらっしゃい」と手を振り「今日はちぃちゃんはお泊まりだよ」と息子に告げる。
 幼稚園に行き、午後迎えに行き、帰宅し、夕食を食べ、入浴。初めての姉のいない日。そして初めての「入院以外で」娘のいない日。かーちゃんはそれなりにドキドキしつつ、自分のドキドキしか考えていなかったことを、息子の一言で気づかされる。
 入浴後、息子の前でかがみこんでいた姿勢のとき、顔が至近距離にあるときに突然言われる「おかあさん、ちぃちゃんお迎えにいこ」。ドキっとして呆然としたら、そこから息子が止まらなくなった。おかあさんちぃちゃんお迎えにいこ、おかあさんちぃちゃんお迎えにいこ、おかあさんちぃちゃんお迎えにいこ、うわあああああああああああん。あとは大泣き。なんか緊張の糸が切れちまって、かーちゃんも大泣き。

娘小2、息子年中「2度目の娘の宿泊学習」

 もうどうなるかわかってるもんね。もう対策練っちゃうもんね。朝は去年と同様にバスの見送り。そして息子は幼稚園に登園。帰りに駅に行くバスに乗り、駅のロッカーに幼稚園のスモックとカバンを放り込んで、電車に乗って映画を観にいきました。夕食は外で。イベントにはイベントで対抗。

娘小4,息子小1「初めての『年に二度の宿泊行事』」

 映画に行くほどのイベントは立てなかったけど、とにかく「イベントにはイベントで対抗」が成功したので、息子年長時から「ちぃちゃんのいない日はアンタの好きなメニューで外食」が恒例になってた。これで乗り越えたと思ってたのが甘かったと思ったのが「年に二度の宿泊行事」。娘が4年生になり、該当学年の宿泊行事がある。障害児学級の宿泊学習に加えて該当学年の宿泊行事「年に二度の宿泊行事」となったわけです。
 甘く見てたね、わたしは、稀代のねーちゃん子の坊やを…。二度外食で済ませりゃいいと思ってた。それが2度目の宿泊のその夜、やっぱり泣かれました「お泊まりはもう前に行ったじゃないか!」。二度を認めることはできなかったんだな…。
 まあもうなんとか幼児期は終えているので、そりゃ納得してもらわなきゃ困るわけで。そうかそうかと言うのみ。
 っていうより困ったのはその後。該当学年の宿泊学習は春。障害児学級の宿泊行事は秋。そして該当学年の遠足が秋にあったわけで。
 かーちゃんが娘のリュックを出して準備する。「おかあさん!」お泊まりじゃないから。ちぃちゃん遠足だから遠足。「お泊まりじゃないの?(不信感たっぷりの目で)」。だから遠足だってば遠足。お泊まりじゃないの、遠足。「お泊まりじゃないの?(不信感たっぷりの目で)」。だから遠足だってば遠足。お泊まりじゃないの、遠足。これ何度も何度も何度もやられてしまいには「遠足だって言ってんだろ〜よ、アンタしつこい〜〜〜〜」。息子黙る。
 数日して娘の担任から話がある。「息子さんが休み時間ごとに聞きに来る『ちぃちゃんまたお泊まり?』。『遠足だから』と何度も何度も何度も言うんですが、信じてもらえないらしく毎日休み時間ごとに聞きにくるんですよ。それでもうめんどくさくなって『2時半に学校にお迎え』と言いました。やっと納得してくれました」。…オマエはよ〜。

娘小5の終わり、息子小2の終わり「娘の入院」

 小5も二度の宿泊行事アリ。これは昨年の経験で乗り切る。しかし「三度目」発生。
 娘発熱。発熱当初からイヤな感じがしていたんだけれど。やっぱり…という感じ。肺炎で入院決定。かかりつけ医から「要入院」と言われ、近所の総合病院の小児科に紹介され、その診察室で「24時間点滴が必要ですので入院になります」と。
 が〜〜〜ん。と、しばし言葉を失う。その様子を見て娘の障害ゆえにの態度と(当然)思われ、どんな風に障害が治療に困難をきたすかという質問をされる。
 「あ、いやだいじょうぶです本人は。医療関連非常に我慢強い子ですし、違う環境にも慣れるのは早いです。本人には全く心配無しです。病室をどうするかという配慮も多分いらないと思います。問題は…。息子なんです…。」(小児病棟は子どもの面会禁止)
 たまたま土曜。夫が休みだったので、即言う。「ちぃちゃん入院だって。ど、ど、どうしよう…」。夫即行動、息子を連れて遊びに行き、昼食を好物のメニューで外食。その間、娘、余裕で点滴開始。
 案の定、娘、余裕で入院生活開始。新しいパジャマは買ってもらえるし、入院中の生活のために好きなパズルはわんさか買ってもらえるし。面会時間終了時刻には「おやすみなさい」と言ってカーテンを引かれてしまう。日中は。バカみたいでしたかーちゃんは。入院してる子をビデオで撮るバカ親でした。入院してる娘をデジカメで撮りまくるバカ親でした。だって撮ってこいって言うんだもん…。夜、それを見てから寝るんだぜ。コレはその頃撮った一枚。左手に点滴。
 やがて入院中に春休みに突入。実家に義妹一家が来て、実家に泊まりにいってくれたとき、本当にほっとした。

それ以後

 息子は姉の障害と向かい合い、発達上自分が姉を追い越していくという「『姉』の喪失」の悲しみをはっきりと経験し、「姉離れ」の時期に至る。4年生で自分も宿泊行事を体験し、「ちぃちゃんがいない」より「ちぃちゃんばっかりお泊まりいっぱいあってズルい」に変わる。
 「姉が宿泊でいない日」は、「自分の好きなメニューで外食」を当然だと思っている。小6の修学旅行を娘が発熱で不参加だったときは「お寿司食べたかった」とのたまって叱られる。先日の娘の宿泊でも、外食当然と思っていて腹立つ。