リツエアクベバ

satomies’s diary

焦った

今週、娘は在宅。コロナ禍による事業所縮小の協力。強制ではないものの、先週は複数の事業所合計で50%の通所率だったとのこと。
周囲の事業所で今回在宅要請が出た話は聞かない。毎度ながら娘の事業所は独自姿勢が強い。いろいろ思うものの、信頼しているので意向に沿う。「居場所」を安全にするための、みんなで取り組む方法のひとつだと思う。

連休が終わり、夫と息子は仕事を始める。娘も落ち着いて持ち帰りの作業を進める。

午後。近所のドラッグストアに買い物に行く。娘の気分転換。たいしたものを買うわけでもない。天気がいいなら歩いて行くが、雨なので車を出す。寒いので先にエンジンをかけてから支度をして出る。

途中で警告灯がチカチカしているのに気付く。車のインテリジェントキーに何かあったということ。ドラッグストアの駐車場に入れてエンジンを切る。

エンジンを切ってから気付く。そのまま、エンジンかかったまま、家に戻らなければならなかった。
要するに、インテリジェントキーを、家に、置いてきた。エンジンを切ってしまったのでもう車は動けない。

娘に「大変だ、おかあさんは忘れ物をとりにおうちにいってくる。すぐ戻る、待っていて」と言う。娘は真面目な顔で話を聞き、それから「ばんそーげ」と言った。

家まで徒歩10分の距離。小雨。すっ飛んで帰ったが、キーはすぐ見つからなかった。とにかく合鍵を引っ掴んで戻る。待っていた娘に平謝り。

合鍵で無事戻ったが、思い当たる場所に見つからない。落としたかと駐車場で這いつくばる。

結局、フローリングに敷いた「黒いマット」の上にあった。ちょっと置いて支度をしていたらしい、自分が。黒いマットに黒いキーに黒いストラップ、ですぐわからなかった。

在宅支援のための電話が、娘の事業所から入る。「今日、大変だったの。いや、もう解決したんだけど」。
娘がどんなふうに話を聞いたか、どんなふうに待っていたかとか。
「ちゃんと話を聞いて、落ち着いていてくれて、待っていてくれる。そのことがいつもどんなにありがたいか」と話す。こちらの言うことの単語や表現がすべてわかるわけではないと思う。でも「意図を汲み取ろう」とすることや、「助けてくれよう」とする思いに、いつもどんなに助けられているかと思う。

信頼、だな、と。信頼されているという実感は、心に力を与えてくれるのだと思う。
それにしては。失敗ばかりのおかあさんで、娘に本当に申し訳ない。賢い娘で本当にありがたい。