今日の新規感染者数は、東京206人全国432人。神奈川は35人で全国ニュースでも「神奈川」として出てきた。そして横浜市は12人。
テレビの画面に「神奈川」と出て、あーあ、と思う。わかったから、なんかもう目立つところで騒がないでみたいな感じが少し。義妹がまたナーバスになるだろうなとか。あと、娘の事業所のことやら。
娘の事業所は通所の人数調整がまだ続いている。最大週三回まで。7月20日から通常復帰ということになっていた。のだが。数日前に「通常復帰するかどうかは15日に判断」に変わった。仕方がないと思いつつ、あーあと思う。そこにきて、今日の神奈川悪目立ちだ。あーあと思う。
夜、電話が鳴る。「あなたはどう思う?」「うちの事業所は慎重過ぎて迷惑だ」「非常に困る」。人生とっても先輩おねえさまかーちゃんだ。「20日になったら日常が戻る」が危機的状況になって心情追い詰められているのだろう。
結局のところ、どうにもならない。わたし自身は慎重な事業所の姿勢にやれやれと思いつつ、どちらかというととっとと通常復帰した事業所の「日常」の方に疑いの目を向けているところがある。障害系の事業所の日常は、常に密接な距離がある。手洗い換気消毒はできるだろうが、どこか鈍感にならないとこなせない場面は普通にあると思う。どこか鈍感にならないとこなせないということは、アンテナを死なせることに慣れるということだ。そこに怖れはないのだろうかと思う。
ただ「あなたはどう思う?」と問うてくる人の思いには応えたい。支援のニーズは人によって違う。必要だと思う支援を事業所に話すことは大切だと思う。そうしたことが実現されるために、うちは「席をあける」ために在宅の日々があったのだと思う。
慎重だ、大丈夫だ、どちらも決定的な裏付けなどない。何を信じて何を優先するか。その判断はとても難しい。
「20日になったら、って思ってた。それが崩れるとか、もういやになっちゃいますよね」。
結局このわけがわからないウイルスに、じっと我慢させられる日々があって。そのストレスは、誰か悪者を作りたくなる心情もあるんだろう。
何をどうすればいいかわからない。結局このおねえさまかーちゃんといろいろ話して、なんか笑ったりしながら電話を切った。期待には添えなかったかもしれないが、そのうちまたこちらから電話をかけたりしようかなと思った。