リツエアクベバ

satomies’s diary

旧交を温めたい

昨日の午前中に家の電話が鳴り、わたしがとった。わたしは電話の相手に挨拶をし、夫につないだ。夫がしばらく相手と話し、電話を切った。

わたしが夫に言う。ドヤ顔で言う。「ねえ、ほめて!ほめて!」。

電話の相手は。夫が29だか30だかの頃、一緒に仕事をしていた人。わたしも一緒にお酒を飲んだことがある。独立して友人と事務所を開いた。夫にも声をかけたが、どういう理由か忘れたが断った。それからずっと、年賀状だけの交流。

「お休みのところ、申し訳ありません。わたし◯◯事務所の山田と言いますが‥」

山田でも佐藤でも鈴木でも渡辺でもいい。要するに苗字だけ突然言われてもはて?どこの?となるような苗字。夫の年賀状、目に入るときも見るときも見ないときもある、その程度。しかしこの山田さん、自分の事務所名で年賀状出してた。アルファベットを並べた名前の事務所。

「お休みのところ、申し訳ありません。わたし◯◯事務所の山田と言いますが‥」
「まあ!お久しぶりです! お待ちくださいね!」

要するに、わたしはこれだけでわかっちゃったのだ。◯◯事務所かっとばして「山田さん!」だけで渡された夫の方がわからなかった。しかも声、やたらジジイになってたし。いや、すぐにわかったわたし、とてもエラい!

要件は、酒飲みに行こうよ、という話。選挙か何かの勧誘か、というより仕事の誘いの話のような気もする。いや実に単純に還暦迎えて旧交を温めたくなったのかもしれないが。

旧交かあ。などと思いつつ。今日、娘をお散歩に連れ出した公園で夫に頼む。「ねえ、わたしの写真を撮って欲しい」。

よっちに送るの。よっちの結婚式以来会ってない。もう20数年会ってない。年賀状だけだ。30年ぐらい前によっちのいる職場からわたしが去る時に、よっちが大きなストールを贈ってくれた。わたしたちは20代で「よっち、こんなに高いものはダメだ」とわたしが言った。「だってこれをあげたいんだもの」。

ねえよっち。わたしは30年経ってもまだ使ってるの。よっち、すごいね。全然傷んでないよ。

そんな言葉をいっぱい添えて、写真をよっちに送るんだ。影響されてわたしも旧交を温めたい。
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