リツエアクベバ

satomies’s diary

暗闇に立つ娘

昨夜のこと、暗闇に立つ娘。「おかあさん、おねがいします」の声で起きる。大きな声は出していない、この子は滅多に大きな声を出さない。大きな声というよりは、むしろささやき声に近い。
「おかあさん、おねがいします」。何事かとがばっと起きる。時計を見ると午前4時少し過ぎ。この子は何回ささやき続けていたんだろうか。何があったんだろうかと不安になる。居間の電気をつけ、「ちぃちゃん、どうしたの?」。部屋で何かがあったのかと、娘の部屋へ行こうとするわたしに、娘がある場所を指さして再度言う「おかあさん、おねがいします」。
「ああ、そうか、そうだったのか、わかったわかった。すぐにするからもうだいじょうぶよ」。
娘が指さしたのは、電球の買い置きがある場所。娘はベッドに付けた小さなスタンドの電気をつけて寝る。そうか、電球が切れたのか。
くるくるくると電球をとりつける。スイッチを入れる。ぱっと灯りがつく。娘の顔もぱっと輝く。もうだいじょうぶよ。
エラいね、エラいね。トラブルが起きたものを見せるのではなく、解決策を示して「おねがいします」と言う。エラいね、エラいね。知的障害がなんだ。最重度の判定がなんだ。この子は賢い。親ばか爆発。
今朝はギリギリまで寝かせておく予定。なんたって昨夜のトラブルは深夜のこと。起きたらもう一度褒めてあげたい。