リツエアクベバ

satomies’s diary

ぶーぶー、まあまあ。

神奈川の公立の高校入試のための選抜は、中2の成績と中3の成績が数値化されたものが4割から6割のベースになる。このベースの数値の割合は高校によってまた違うのだけれど、ベースになることには変わりはない。このベースになる数値、絶対評価によるものなのだけれど、中学によって微妙に差が出るらしい。
学区の中学は、昔から文武両道で有名らしい。噂は聞いてたけれど、実際のとこ、部活は強いしお勉強に対しても熱心で、生徒はみな真面目だ。異動してきた先生は、例を挙げて「驚いた」と口にする。その例の話を聞くとそんなものかとか思うのは、この中学のムードしか知らないからかもしれない。
この中学の周囲の大手の塾は成績を全て貼り出し、クラスメートが上から下までお互いの成績を把握できる。そのことにおそれをなした息子は、隣の中学の子を対象とする個人塾を選んだ。塾の先生は息子の中学の定期試験の問題用紙にうなる。これをこの時間内に、しかも平均点はこのくらいというのは、それは大変なもんだと言う。問題の量が隣の中学の倍はあるんだそうだ。
まあそれはそれで学区というものの運で、ここの中学から高校に進んだ場合、高校で苦労しないというのは、これまたよく聞く話。この中学での「このくらい」ってのが他の中学からの生徒と混じると、自ずと順位が変わるそうだ。ウチみたいに、お勉強が苦手な状態で中学に進んだ子の場合、ひえ〜状態ではあるのだけれど。「ここの中学だったからこそ、ウチの子でもそこそこ勉強頑張るムードにさせられて結果的に良かったと思う」なんて話もこれまたよく聞く。学区外からの進学希望もちょこちょこ出てくるような、そんな学校。
そんなことはわかっていたことなのだけれど、ここにきて息子がぶーぶー言う。もう、ぶーぶーぶーぶー言う。先週持って帰ってきた模試の結果を出してきて、ぶーぶーぶーぶー言う。
模試のテストの点数の結果だけでは、志望校の合格率の数字が出せない。自分の持っている内申の数値も入力できるように記載するのだけれど。この「内申の数値」と「模試の偏差値」の相関のグラフを出して、ぶーぶーぶーぶー言う。自分よりはるかに高い内申の数値の人間が自分に比べてこれしか模試の偏差値を取れていない。ぶーぶーぶーぶー。だいたい自分の通っている塾だって、自分よりはるかに点数が取れない人間が、自分よりずっと内申の数値がいい。ぶーぶーぶーぶー。
「まあまあまあまあ。ここの中学のムードだからこそ、頑張った3年間ってのがあるんじゃないのかい? それはそれで得るものは大きかったんじゃないのかい?」「だって、だって、だって、ここに来て不利だ不利だ、ぶーぶーぶーぶー」。
ぶーぶーぶーぶー、まあまあまあまあ。この繰り返しになるのも、前期入試の結果発表までいよいよ2日前になったからか。1月の模試では後期入試で確実な安全圏をたたき出した。そのあたりで後期入試に対しての不安感がちょっと払拭されたからか。
いよいよ明日は、発表前日。母子共に、なんだかんだと落ち着かない。