リツエアクベバ

satomies’s diary

26時間のアレ

中心になる番組のメンツがどうでもいい人にはホントどうでもいい番組だったんじゃないかなーという26時間のアレ。なんだかずいぶん前からあの番組を息子がぞっこん好きで録画しまくって、何度も何度も見てた(見させられてた)わが家は26時間分全部録画という状態(まだ全部見てないけど)。ウチはブーム前からあの番組はずっとブーム。
以前も書いたように思うけれど。「ツラもアマいが頭もアマい」「特に取り立てての取り柄も無さそうに見えるとこ」「それでもってミョーにいい子そうな印象をかもしだす」っていう感じのノクボ君に関しては、息子と共通点がアリアリで人んちの子とはとてもじゃないが思えないような状態だった。いちいち他人事とは思えなかった。
あの番組のあの3人組の男性陣はメディアでの成長をすごい勢いで成し遂げたけれど、うちの坊やも同じような時期にずいぶんと成長したと思う。部活もそうだけれど学校の成績もホントすごい上がったんだせ、かーちゃんびっくり。理数英は得意科目だと堂々と言える。「出来る子」とは全然、ぜっんぜん言えないけれど「頭もアマい」なんてもう言っちゃいかんだろという感じにまでなったなあと。
CD出たり特番増えたりしていく中で坊やには言った「ブームってものはいつか去る。あの3人の中で2人はそれなりに生き残るような気はするけれど、ノクボ君はたぶん消えるよ」。どうして?と聞く息子に「なんかね、無いような気がするんだよ。あの番組の線以外にあの子が生き残る線っていうのが」。その後特番としてあの3人のために書き下ろされたドラマの彼の役柄を見て、(やっぱり)みたいに思う。そういう線をあてがわれることに対しての覇気も感じられないというか。勝ち残る、ってムードに関して影が薄い感じがした。普通の子っぽい。
そして3月だったか4月だったかに発覚のノクボ君の独立問題での事務所とのトラブル。あっちゃーって感じで頭抱えた。なんで誰もそういうこと教えてやらなかったんだろうと思った。実にババクサイものの見方ではあるが「最近の若い子はそういうトラブルを知らないんだな」と思った。ワタナベなんとかってとこの独立がらみのトラブルは、昔ずいぶんあったよねという記憶。子どものときの新春隠し芸大会は、番組最後にでっかいテロップで「ワタナベプロダクション」とどかんと出てきて出演者はナベプロばっかりとかいう時代があって。正月のオトナたちは「ナベプロに逆らうと怖いんだぞ」みたいな話もしてた。時代は変わってワタナベなんとかも昔ほどの威力は失っただろうが、そのワタナベなんとかを相手にしてそんなチャチなやり方取ったらどうなっちまうのか、なんで誰も教えてあげなかったんだろうとかなんとかとか。まあよりによってそのトラブルの渦中に「ウチの子」がいるのか、みたいな感じだった。
吉本も強いだろ、紳助も強いだろ、とは思っていたけれど。いつまで彼のイノチはもつものかと思ってた。26時間のアレのラストで(うわっ、そうなったか)と思った。紳助に出来たのは「紳助劇場の演出」だったのか、と思った。ソレが彼のもくろみならば、(ウマい)と思った。ひとつの楽曲に込めやがって、しかもラストに「コレこの曲はこういうコトだから」みたいな一言で意味を付けた。替え玉を成長させておく伏線を引いていくシナリオも、さすがに生き残っていく怪物だと思った。
どんな形の今後があるんだろうと呆然と思う。暗雲は見えていたけれど、結末には呆然の一言以外に出てこない。ひとまずは「さよなら、ウチの子」。テレビがどうとか職業がどうとかって線だけじゃなくて、自分の人生としてしっかり試練を越えて欲しいと思う。「ウチの子」に感情移入しすぎていた結果が昨日今日の呆然状態だ。単なるテレビに出てくる男の子ってだけなのにね。